「インフルエンザーの予防注射受付」という張り紙を医院の待合室で見つけた。最低気温が10度を下回る朝もあり今年もそんな季節になった。そう言えば紅葉の便りも南下している。
いつからかその呼び名が「インフルエンザー」になった。子どものころは「流行性感冒」略して「流感」と呼んだ。高熱を発し頭痛や倦怠、食欲もなくなる。
高3のとき流感で学校閉鎖になった。閉鎖の前日下校後に発症したので欠席にならず、卒業のとき3年間皆勤ということで賞を受けた。ラッキーだったが格別に得をしたという覚えはない。
北日本では初冠雪、関東でも木枯らしが観測されたと小さな記事を目にした。冬の初めかもしれないがまだ北風の寒さは感じない。陽がさせば小春日和といわれる暖かい日もある。
油断はできない。落葉が日ごとに数を増していくように11月も下旬になると冷たく寒い日が増し本格的な冬が到来する。この冬はそれに加わるように生活への隙間風が舞い込むかもしれない。どんな防寒対策がよいのやらと頭を悩ます。
高校卒業後に風邪は引いたが流感の猛威からは逃れている。予防注射のお蔭だろうか。前期高齢者は少し補助されるのかそうでない人より接種料が安い。今年はどうだろうか。流感に罹るよりは痛い予防注射を早めに済ませておこう。
(写真:人のいない公園の物憂いそうな落葉)