
今は、電線が通っていればどんな人里を離れたところでも見かけられるカラフルな自動販売機、設置されれば撤去されるまでの365日24時間文句も言わず働いている。我家を出たところに酒販機はウオーキングに出かけるときはまだ休んでいる。
自販機について業界のまとめた資料がある。2007年末現在の設置台数は約541万台、小さな街でも角を曲がれば必ず目に入るのは不思議ではない。これの販売金額は約7兆円に達するという。
おなじみの飲料系・パンなどの食品系の自販機が設置台数、販売金額ともに全体の大よそ半分を占めている。伸びているのが乗車券や食券などの券類販売機という。苦戦はたばこでその原因は周知の通り、業界も認めている。
両替機にコインロッカー、駐車場精算機にパーキングメーターなども自販機の1種類で自動サービス機という分類に含まれることを知った。仕事の場から自販機が人に取って代わっていく様子が良く分かる。
夜ともなると小さな街の通りでは自販機の灯りが街路灯の役目を担っているのか、そう思わせるほど別の意味で役立っている。自販機の功罪は立場によっていろいろある。飲料や酒類の容器ポイ捨てをなくすれば功がより高くなるだろう。
タスポを所持しないと自販機でのたばこ購入は出来なくなった。酒類も朝の5時まで販売は停止されている。これに変わる24時間型のお店があり、夜型の生活に不便はなさそうだ。
地方、特に古い町並みの残るところでは自販機のデザインがその景観を壊している。歴史の宿る街にふさわしい自販機を開発して欲しい。
(写真:あさ5時前、街角の酒販機は休んでいる)