日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

干支の丑

2008年11月14日 | 陶芸
               

お歳暮やおせち料理の予約が始まっている。今の時節がら、百貨店の売り出しニュースの「エイエイオー」と拳を突き上げる映像を見るたび、売るほうの努力は並大抵なことではなかろうと眺めている。

来年の干支は2番目の「丑」。丑の意味を縁起的に言えば「肉は大切な食料に、力は労働にと社会に密接に関わる」もので、特長は「粘り強さと誠実」を表すそうだ。

昔々の大昔のある年の暮れのこと、神様が動物たちに「元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。1番早く来た者から12番目の者までは、順にそれぞれ1年の間、動物の大将にしてやろう」とお触れを出したそうな。

牛は「おらは歩くのが遅いだで、一足早く出かけるべ」と夜のうちから支度をし、まだ暗いのに出発した。牛小屋の天井でこれを見ていたねずみは、ぽんと牛の背中に飛び乗った。そんなこととは知らず、牛が神様の御殿に近付いてみると、まだ誰も来ていない。

我こそ一番と喜んで待つうちに門が開いた。とたんに牛の背中からねずみが飛び降り、ちょろちょろっと走って1番になってしまった。それで牛は2番目になった、というお話がある。牛の誠実さが伝わる。

陶芸教室で大胆にもその「丑」つくりを試みる。四苦八苦ほどではないがそれらしい形になった。素焼き、色付け、釉薬とまだ楽しみが残る。どんな丑が誕生するか粘土をこねた本人にもわからない。

(写真:作者は牛のつもりだが)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする