日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ドリルの練習

2010年08月28日 | 生活・ニュース
           

小学校の運動場から夏休みなのに軽快な行進曲が聞こえる。校門からのぞくと真夏の陽射しが照りつけるそこでは大きな管楽器や太鼓、旗を持った子どもらがドリル演奏の練習をしている。

どの子もTシャツに半パン、首にはタオル、当然のこと帽子着用。4年生以上だろうか。指導者は大きな麦藁帽とサングラス、顔は黒っぽい布で隠し服は長袖を着た女性。

練習は終盤だったのか、指導者はひとこと話し木陰に。すると指揮する女の子が1歩進み出る。右手で高くあげた指揮棒が動いた瞬間、各楽器の演奏がはじまった。そのうち左右に前後に、斜めにとドリルが始まる。旗が回され振られるたびに動きが大きく変わる。見事な交差行進で終わった。思わず拍手をした。

木陰で見ていた指導者は顔を出して拍手しながら子どもらを招き寄せる。演奏に納得したような笑顔。子どもらが汗を拭きながら指導者を囲む。「9月の運動会の練習です」トランペットの男の子が教えてくれた。

あさ10時。子どもらは水分を取りながら指導者の話を聞いている。オルガンしかなかった木造の教室では創造すらできない光景だ。木陰のこぼろれ日に光る楽器を見ながら、自分が初めて手にした楽器はカスタネットではなかったろうかと思い出す。急に額から流れる落ちる汗に気づいた。

(写真:熱心な練習風景、後方の青い屋根は岩国教育資料館)
コメント (5)
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