日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

旧百十国立銀行の支店

2010年08月30日 | 町かど
           

岩国検定実行委員会へ誘われて仲間入り、ご当地検定の準備をするうちに知らなかった岩国のをいろいろ教えられれている。知っていてもごく薄い表皮の事が多い。最近は散策しながら思ったり気づいた事を「町かど」としてカテゴリーに加え残している。面白いことに気づく。

西岩国駅から錦帯橋までの狭い通りには幾つもの西洋館がある。そのなかに銀行もある。「銀行の建物は頑丈でどっしりしている、だから皆から信用され、皆はお金を預かってもらっている」、銀行に対する子どものイメージだった。

錦帯橋にほど近いところに建つ山口銀行岩国支店(今は錦帯橋支店に変更)は通学路沿いにあり、毎日そばを通っていた。近くには広島銀行(現在の場所は移転後)や岩国信金(合併して西中国信金)や西郵便局などがあり、かってはこのあたりが岩国の中心で賑わっていた。

山口銀行岩国支店は旧百十国立銀行岩国支店と称して1927年に竣工したというから、歴史ある建築物という事になる。百十国立銀行とは「1878(明治11)年11月25日、長州藩士の井上馨などの勧めによって、金禄公債を主な原資とする資本金60万円で営業を開始した。初代頭取には士族総代の右田毛利家当主・毛利親信(藤内)が就き、本店を山口においた」という。1944(昭和19)年3月、山口銀行へ発展的に解消した、という歴史がある。

支店建物の様式など詳しい理解はできないが、白亜の外観はいかにも銀行らしい建築物、子どものころの思いと変わらない。古いがゆえに取り壊しや改築される建物は多い。先日、支店にカメラを向ける観光客をみた。愛着を感じるものを潜めているのだろう。いつまでも残して欲しい建物だ。

(写真:山口銀行錦帯橋支店の今の姿、左の突き出た部分はATMコーナー))
コメント (2)
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