お盆帰省で高速道は大渋滞という。そういう経験が1度もない自分にはその辛さは想像と映像で知るだけ。辛さの先に故郷がある、待っているくれている人がいる、だからそこへ向えるのだろう、と思う。
我が家の孫は新幹線で帰省するので駅まで迎えに出る。例年なら妻は改札口まで、私は車で、姿が見えて駆け寄ってくる孫を待つ・・・、今年は忙しくて帰省できなくなった。出迎えの家族との笑顔の会話を映像で見ながら、静かな我が家を見回した。
画面に映る家族の絆を見ながら、100歳を超えた方の所在不明者数が日ごと増えている現実にやるせない思いがする。不明者の調査を継続するのは当然としても、ここに至った訳についても思いなおし考え直さなければと感じる。
1年365日、毎日墓参りされる婦人を知っている。出会うと「散歩のついでです」と控えめにいわれるが、いつも生花が供わっている。その墓前からはその方の先祖への思いが伝わってくる。春の彼岸ころから少し様子が変わり、盆前から造花に変わった。
歳は90を越えられているが身内が近所に住まわれ、いま世間で心配されているようなことはないと思う。なら熱中症か、と心配している。
台風一過というのに今日も猛暑。帰省の皆さんの故郷はどんなに迎えてくれるのだろう。
(写真:暑さを忘れさせる故郷の流れ)