道路工事の無い日はない、車で出かけるとそう思う。暑い日も寒い日も屋外で工事に携わる人の仕事は「大変だろう」経験が無いのでありふれたいいかたになる。昔と違うのは、大小の違いはあるがどこの工事現場でも必ず重機が動いている。鶴嘴(つるはし)にスコップの影はない。
昼間は交通頻繁なので、夜間だけ短い区間ごとに区切った道路の徹夜工事が何日も続いている。工事用の明々とした照明、交通規制用の赤い灯火など、遠くから見れば事件か事故かと迷いそうだ。
その工事中の三叉路での交通規制。どの方向からでも車が工事現場へ近づくと、接近方向の信号が赤から通行可の青に変わる。車は一旦停止なしで通り過ぎる。信号を過ぎると青が赤に変わる。接近車がいないと常に3ヵ所の信号は赤。
片側交互通行の工事現場では、対向車が無くても信号に従って一定時間待つのが普通。しかしこの工事現場では待機なし。よくみるとその仕組みは、車の接近が交通誘導員へ伝わると誘導員は信号の切り替えを無線で操作する、と説明の掲示がある。
牛乳の配達、コンビニ商品の運搬、ミキサー、ゴミ収集など早朝の町を走る仕事車がすいすいと通過している。交通量の少ない夜間ならではの規制方法かも知れないが、よく考えれあると思った。
車の接近は見通せないのになぜ誘導員はそれが分かるのか。信号機の下で点滅している黄色の小さなランプに仕掛けがありそうだ、そう勝手に思い込み観察を終えた。
(写真:工事現場で始めてみた信号機、右斜め上の赤い灯)