心憎いタイトルだ。
AKB48時代には戻ろうと思わない、という迷いのないメッセージを読み取ってしまう。
しかし、曲の内容は、そういう前田敦子自身の境遇とは全く無関係で、幸福感あふれる普通のラブソングだ。
秋元康が「やっぱり君が一番だ」(『Seventeen』)、「君は僕だ」(『君は僕だ』)とまで言った前田敦子に、卒業後初めての曲として、満を持して創られた力作であることは明らかだ。
冒頭「ピ、ピ、ピ、ピ、イエィ」と、少し気恥ずかしいような擬音(松本伊代風?)。
続くAメロ、Bメロとも、1音1音にきっちり言葉を当てはめた歌詞。まるでアナウンサーの発声練習のような歯切れのいい歌唱だ。伸びやかな歌声・歌唱ではないが、生き生きした躍動感が感じられる。
Aメロの繰り返し部分にセルフハモリが重なるのも、常道だが丁寧な作りだ。
恋人同士の他愛のないエピソードを、これ程楽しそうに歌った曲を、他になかなか思いつかない。
1点だけ些細な難を言うと、2番でサビを2回繰り返した後、もう1回サビを続ける時に歌詞が重なるところが聴きづらい。「そばいにたい」の「いたい」と「タイムマシンなんて」の出だしが完全に重なるので、どっちの歌詞も聴き取りにくい。
似た例として、松田聖子の『赤いスイートピー』で、「赤いスイートピー」の「ピー」が「好きよ」と重なるが、1音だけなので問題ない。『タイムマシンなんていらない』も、もう一工夫できなかったか。
もう1点、エンディングの「ピ、ピ、ピ、ピ、イエィ」8回連呼も多すぎる。ただでさえ気恥ずかしいのに、そこまでしつこく連呼させるのか?今でもアイドルとは言え、少し大人の女性の雰囲気を出そうとしているのに、そぐわないのではないか。
ニューヨークで撮影したミュージックビデオもいい出来だ。凝ったストーリーやセットもないが、解放感あふれる街や公園の中で、とにかく楽しそうな様子がいい。
AKB48時代よりもゆっくりしたスケジュールで、1つ1つの仕事をじっくり味わって楽しんでいるようで、こちらまで嬉しくなる。
カップリング曲は全部で5曲。どれも丁寧に創られていると思うが、特に気に入った曲はまだない。
22歳の娘が発見した説だが、カップリング曲を以下のようなストーリー仕立てで聴くことができる。
『タイムマシンなんていらない』で付き合いはじめた二人は、『風のアコーディオン』で一緒に暮らしはじめる。しかし2年後に別れて『I’m free』で一人も楽しいと強がる。更に1年後、別れたはずの彼がひょっこり現れ心揺れる『冷たい炎』。
その他に、土曜の午後ののんびりした時間を歌った『やさしい気持ち』、観念的な『壊れたシグナル』。
AKBグループが永続的に続いていくためには、ファーストラビットである前田敦子の成功が不可欠だ。
恋愛も結構、ホラー映画も結構、時代劇のドラマも結構だが、「アイドル歌手」のファンとしては、今回のように歌も年に1曲くらいは出し続けてほしい。心配しなくても、秋元康のことだから、放っておかないと思うが。
AKB48時代には戻ろうと思わない、という迷いのないメッセージを読み取ってしまう。
しかし、曲の内容は、そういう前田敦子自身の境遇とは全く無関係で、幸福感あふれる普通のラブソングだ。
秋元康が「やっぱり君が一番だ」(『Seventeen』)、「君は僕だ」(『君は僕だ』)とまで言った前田敦子に、卒業後初めての曲として、満を持して創られた力作であることは明らかだ。
冒頭「ピ、ピ、ピ、ピ、イエィ」と、少し気恥ずかしいような擬音(松本伊代風?)。
続くAメロ、Bメロとも、1音1音にきっちり言葉を当てはめた歌詞。まるでアナウンサーの発声練習のような歯切れのいい歌唱だ。伸びやかな歌声・歌唱ではないが、生き生きした躍動感が感じられる。
Aメロの繰り返し部分にセルフハモリが重なるのも、常道だが丁寧な作りだ。
恋人同士の他愛のないエピソードを、これ程楽しそうに歌った曲を、他になかなか思いつかない。
1点だけ些細な難を言うと、2番でサビを2回繰り返した後、もう1回サビを続ける時に歌詞が重なるところが聴きづらい。「そばいにたい」の「いたい」と「タイムマシンなんて」の出だしが完全に重なるので、どっちの歌詞も聴き取りにくい。
似た例として、松田聖子の『赤いスイートピー』で、「赤いスイートピー」の「ピー」が「好きよ」と重なるが、1音だけなので問題ない。『タイムマシンなんていらない』も、もう一工夫できなかったか。
もう1点、エンディングの「ピ、ピ、ピ、ピ、イエィ」8回連呼も多すぎる。ただでさえ気恥ずかしいのに、そこまでしつこく連呼させるのか?今でもアイドルとは言え、少し大人の女性の雰囲気を出そうとしているのに、そぐわないのではないか。
ニューヨークで撮影したミュージックビデオもいい出来だ。凝ったストーリーやセットもないが、解放感あふれる街や公園の中で、とにかく楽しそうな様子がいい。
AKB48時代よりもゆっくりしたスケジュールで、1つ1つの仕事をじっくり味わって楽しんでいるようで、こちらまで嬉しくなる。
カップリング曲は全部で5曲。どれも丁寧に創られていると思うが、特に気に入った曲はまだない。
22歳の娘が発見した説だが、カップリング曲を以下のようなストーリー仕立てで聴くことができる。
『タイムマシンなんていらない』で付き合いはじめた二人は、『風のアコーディオン』で一緒に暮らしはじめる。しかし2年後に別れて『I’m free』で一人も楽しいと強がる。更に1年後、別れたはずの彼がひょっこり現れ心揺れる『冷たい炎』。
その他に、土曜の午後ののんびりした時間を歌った『やさしい気持ち』、観念的な『壊れたシグナル』。
AKBグループが永続的に続いていくためには、ファーストラビットである前田敦子の成功が不可欠だ。
恋愛も結構、ホラー映画も結構、時代劇のドラマも結構だが、「アイドル歌手」のファンとしては、今回のように歌も年に1曲くらいは出し続けてほしい。心配しなくても、秋元康のことだから、放っておかないと思うが。
beepbeepbeepbeep,yeahです。
「作詞:秋元康」のテロップが、何だか当たり前のように テレビ画面に出てるのを見つけた時、
"前田敦子、本当に卒業したのかな?"…と、一瞬 思ってしまう。単純に、そう感じてしまう。
僕は、違う世界観の方が良かったです。だって、せっかく卒業したんだから…。
タイムマシンが稼働する音を模しているのでしょう。