「チートデイ」が分からなくて調べたら「ずる休み」のこと。ダイエット中だけど今日だけは甘いものを許すような時にも使うようだ。
AKBグループや坂道グループの楽曲で流行語を知ったことは多い。『フライングゲット』を初めとして、『オキドキ』『(いきなり)パンチライン』『シュートサイン』『サステナブル』『ジワる(デイズ)』『(君)しか勝たん』『インフルエンサー』『BAN』などなど。今回の「チートデイ」も若者中心に普通に使われている言葉なのだろう。勉強になる。
一聴すると、授業をサボって彼女と2人でバイクに乗って海に行くハッピーな歌だ。ラップ調フレーズで始まり、同じラップ調フレーズで終わる。ノリノリの夏ソングだと思って聞いていたら、ところどころ引っ掛かりを感じ始める。
勝手なイメージだと、「今日は学校サボろうぜ」と、朝から彼女と一緒に海を目指したのだと思ったがそうではない。そもそも2人は学校が違う。彼女は女子高に通っていて、そこに迎えに行き、彼女を連れ出さなければならない。結構ハードルが高そうだ。その前に、まず自分の学校を途中で抜け出さねばならないが、「チャイムが鳴るまで我慢」して休み時間に脱走しているあたり小心だ。そんなことで、女子高の校門の外からバイクのエンジンを吹かして、何事かと窓から顔を出した生徒たちの中の1人に「出て来いよ」と叫ぶような真似ができるのだろうか? まあそれは漫画や映画の中だけだとしても、スマホで授業中の彼女を呼び出すのだろうか?
「初めて会った春色通学路 ずっと夢見てた」とのフレーズに至っては、本当に彼女と付き合っているのか?という疑念を抱く。夢見てたけど今はラブラブ、という可能性もあるが、今もまだ夢見ているだけという気がしてならない。
「君の水着がまぶしすぎて 幻想ばかりじゃ寂しくなる」がダメ押しだ。「君の水着」は幻想に過ぎず、せめて女子高の柵越しにでも彼女の姿を一目見たいという歌なのではないか? そう、この歌もいつもの妄想恋愛ものなのだ。
同じクラスの彼女に片思いして、一緒に海に行くことを妄想していた『ポニーテールとシュシュ』と全く同じなのだ。「水しぶき跳ね上げて波打ち際を走りたい」というステレオタイプな歌詞がそれを暗示している。
同級生ではなく女子高の憧れの彼女であること、自分は一応教室を抜け出していることは進化しているが、構図は全く変わらない。
ところで曲中でメンバーの一人が「ごめんなさーい」と叫ぶ。ごめんと言いながら本気で悪いとは思っていない、まさに「チートデイ」の気分を表していて秀逸だ。その一言が、歌詞の中でどういう意味を持っているか考察してみた。
1. 女子高生を代弁し、彼と一緒に海に行くことを「ごめんなさーい」と謝っている。
2. 彼を代弁し、妄想で彼女と一緒に、本当は一人で海に行くことを「ごめんなさーい」と謝っている。
3. 女子高生を代弁し、彼の妄想には応えられないことを「ごめんなさーい」と謝っている。
4. 歌詞とは関係なく、それぞれの「チートデイ」を楽しむことを「ごめんなさーい」と謝っている。
どう解釈するかは聴き手の自由だが、私は3.と4.のダブルミーニングだと解釈している。
AKBグループや坂道グループの楽曲で流行語を知ったことは多い。『フライングゲット』を初めとして、『オキドキ』『(いきなり)パンチライン』『シュートサイン』『サステナブル』『ジワる(デイズ)』『(君)しか勝たん』『インフルエンサー』『BAN』などなど。今回の「チートデイ」も若者中心に普通に使われている言葉なのだろう。勉強になる。
一聴すると、授業をサボって彼女と2人でバイクに乗って海に行くハッピーな歌だ。ラップ調フレーズで始まり、同じラップ調フレーズで終わる。ノリノリの夏ソングだと思って聞いていたら、ところどころ引っ掛かりを感じ始める。
勝手なイメージだと、「今日は学校サボろうぜ」と、朝から彼女と一緒に海を目指したのだと思ったがそうではない。そもそも2人は学校が違う。彼女は女子高に通っていて、そこに迎えに行き、彼女を連れ出さなければならない。結構ハードルが高そうだ。その前に、まず自分の学校を途中で抜け出さねばならないが、「チャイムが鳴るまで我慢」して休み時間に脱走しているあたり小心だ。そんなことで、女子高の校門の外からバイクのエンジンを吹かして、何事かと窓から顔を出した生徒たちの中の1人に「出て来いよ」と叫ぶような真似ができるのだろうか? まあそれは漫画や映画の中だけだとしても、スマホで授業中の彼女を呼び出すのだろうか?
「初めて会った春色通学路 ずっと夢見てた」とのフレーズに至っては、本当に彼女と付き合っているのか?という疑念を抱く。夢見てたけど今はラブラブ、という可能性もあるが、今もまだ夢見ているだけという気がしてならない。
「君の水着がまぶしすぎて 幻想ばかりじゃ寂しくなる」がダメ押しだ。「君の水着」は幻想に過ぎず、せめて女子高の柵越しにでも彼女の姿を一目見たいという歌なのではないか? そう、この歌もいつもの妄想恋愛ものなのだ。
同じクラスの彼女に片思いして、一緒に海に行くことを妄想していた『ポニーテールとシュシュ』と全く同じなのだ。「水しぶき跳ね上げて波打ち際を走りたい」というステレオタイプな歌詞がそれを暗示している。
同級生ではなく女子高の憧れの彼女であること、自分は一応教室を抜け出していることは進化しているが、構図は全く変わらない。
ところで曲中でメンバーの一人が「ごめんなさーい」と叫ぶ。ごめんと言いながら本気で悪いとは思っていない、まさに「チートデイ」の気分を表していて秀逸だ。その一言が、歌詞の中でどういう意味を持っているか考察してみた。
1. 女子高生を代弁し、彼と一緒に海に行くことを「ごめんなさーい」と謝っている。
2. 彼を代弁し、妄想で彼女と一緒に、本当は一人で海に行くことを「ごめんなさーい」と謝っている。
3. 女子高生を代弁し、彼の妄想には応えられないことを「ごめんなさーい」と謝っている。
4. 歌詞とは関係なく、それぞれの「チートデイ」を楽しむことを「ごめんなさーい」と謝っている。
どう解釈するかは聴き手の自由だが、私は3.と4.のダブルミーニングだと解釈している。