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櫻坂46『I want tomorrow to come』を聴く。(ときめき研究家)

2024-12-11 20:22:47 | ときめき研究家
櫻坂46の1つ前のシングル『自業自得』は、何回聴いても感想を書くことができずに終わった。何だかつかみどころのない楽曲だった。一方、新曲『I want tomorrow to come』は一度聴いただけで耳を奪われた。

一言で言うと、ミュージカルの中の1曲のような印象を受けた。ミュージカルを観たことは数えるくらいしかないが、テレビなどで1曲だけ切り取って歌われるミュージカルナンバーに共通するような要素を感じたのだ。静かなソロで始まり、途中激しいリズムの歌唱パート、最後はゆったりとしたコーラスが歌い上げる。1曲の中にドラマがあるような楽曲だ。

何回も聴くと、真ん中のパートはいつもの櫻坂46の楽曲と変わらないことに気づく。最初と最後にミュージカルっぽいパートが付いただけなのだ。それだけで随分豪華な印象になるものだ。例えて言えば、いつもの牛丼にサラダとデザートを付けるようなものか?(あまりいい例が浮かばなかった) 

タイトルは直訳すると「明日が来てほしい」だろうか。歌詞の内容は、暗闇が怖く、眠るともう目覚めないのではないかと恐ろしく、電気を点けたまま寝る「僕」の心情を歌ったものだ。いかにも櫻坂っぽい、ナイーブで自意識過剰な若者の歌だ。死が怖いというのは、生への執着が強いのだとも言える。しかし、散々不安を吐露した挙句、「君」が添い寝してくれたら安心して眠れるというのは、何だか軽い感じがして、やや拍子抜けする。

大晦日のNHK紅白ではこの曲を歌うのだろうと予想する。歌詞よりも、統率の取れた激しいダンスとミュージカル風の楽曲の盛り上がりで、視聴者の目を引くことだろう。

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