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三宅香帆『「好き」を言語化する技術』を読む。「推し」語りは自分語り。(ときめき研究家)

2024-09-21 13:55:56 | ときめき研究家
本屋で偶然見かけて購入、何度も膝を打ちながら読んだ。ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でバズり中の著者は、アイドルや宝塚のファンということだ。
「推し」のことを話したり書いたりしたいのに、「やばい」しか言葉が出てこない。上手に伝えられない。そういう人へのアドバイスが親切に書かれている。
私も好きなアイドルの楽曲や、映画、ドラマ、本などについてこのブログに書き続けている。その際、どう書いたら正確に表現できるか、どう書いたら読者に伝わるか、いつも四苦八苦しながら書いている。上手に書けたと100%満足できる記事はそんなにはない。何か違う、表現しきれていない、もう少し何とかならないかと思いながら、どこかで妥協して掲載するのが常だ。その過程もまた楽しくもあるのだが、何かヒントがないかと思い読んでみた。

「好き」は移ろいやすいから、言葉にして保存すれば自分の中で残っていく。
ありきたりな表現(クリシェ)を避け、自分だけの言葉で表現することが大事。
「好き」を具体的に細分化したり、妄想を広げたりするとオリジナルな表現になる。
一番重要で難しいのは「書き出し」。そこにはいくつかのパターンが使える。
等々、日頃私がなんとなく無意識に実行していることを、ズバリと言語化して示してくれている。何だかお墨付きをもらった気がして安心する。

特に共感したのは「自分の感想を書き終えるまで他人の評価は見るな」というアドバイスだ。知らず知らずのうちに他人の評価が自分の感想を上書きしてしまうリスクは恐ろしい。
このことは以前、私も記事にしたことがある。
「自分の目で見たものしか信じない」
2015年のプロ野球ドラフト会議で、当たりくじを引いていたのに自分で確認せず外れと思い込んだ阪神の金本監督を題材に、他人の評価に影響されず、自分のピュアな感想を護ることの難しさを書いた。その思いは今も変わっていない。
(気になって調べてみたが、件のドラフト会議を経て阪神に入団した高山俊選手は、阪神で8年間プレイした後、2024年度から新設されたオイシックス新潟に入団して現役を続行している。なぜだか頑張ってほしい気持ちになった。)

「推し」を語ることは自分を語ることでもあるという論旨にも激しく共感した。真実だと思う。
自分の書いたブログ記事の最も熱心な読者は未来の自分だと思って書いている。現に、過去に800編以上書いた記事を折に触れて読み返している。
ブログにはアクセス分析機能があり、最近アクセスが多かった記事が示される。すると時々、何年も前の、自分でも忘れていたような記事がなぜか上位に来ることがある。それを読んで、当時の自分自身に再会できるのが嬉しい。と同時に、世界のどこかで、何人かがその記事にアクセスしてくれたということで、それは本当にありがたいことだと思う。心から感謝します。
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