AKB48 チームBのファンより

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AKB48『LOVE TRIP』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2016-10-10 18:10:10 | ときめき研究家
CD発売後1か月以上経った。カップリング曲が多すぎて、ようやく記事にできる。
どうしても書きたい曲があれば、1曲だけでもすぐに書くのだから、そういう曲はなかったということだ。

『LOVE TRIP』。
ドラマ『時をかける少女』の主題歌。主題歌に徹していて、選抜総選挙で1位になった指原への当て書きではない。時間を超えて君に会いに行きたいという歌詞は、まさにドラマの内容とシンクロしている。と言っても、ドラマのままではなく、学生時代に戻って、あの時言えなかった「好きだ」と言いたいというAKBグループの得意の世界に翻案されていて、らしい内容だ。
曲調は疾走感あふれている。「LOVE TRIP」というノイズ交じりの合いの手も効果的。
ドラマ『時をかける少女』の感想記事はこちら。

『しあわせを分けなさい』。
退屈なウエディングソング。HKT48『74億分の1の君へ』もかなり退屈だったが、その上を行く。
「君たちの今の幸せを周りの人たちに分けなさい」という結婚式の祝辞のような内容の歌詞だ。でもいまどきこんな、上から目線で説教くさい祝辞があるのだろうか。
メロディーも平板で、ときめきを感じない。CMのBGMとして何となく流れているのには邪魔にならないのかもしれないが。

『BLACK FLOWER』。
不気味な曲だ。陰鬱なメロディーと意味深な歌詞。楽器の少ないアレンジで、メンバーの声がストレートに聴こえるのはいい。不思議な魅力のある曲だ。
調べると配信ドラマの主題歌のようだ。メンバーが次々に死んでいくようなドラマなのだろうか。

『光と影の日々』。
この夏の『熱闘甲子園』のテーマソング。甲子園のイメージに反して、憂愁を帯びた楽曲だ。晴れがましい試合ではなくて、日々の練習の苦難と一縷の希望を歌ったような内容だ。
AKBグループの高校野球モノは『その汗は嘘をつかない』『初恋の行方とプレイボール』『ウイニングボール』があるが、それらとはテイストを異にする曲だ。テレビ番組のテーマ曲ということを強く意識しているようだ。

『岸が見える海から』。(フューチャーガールズ)
公開プロポーズの歌だ。ラブレターに返事がOKなら岸からタオルを振ってくれと書き、沖からそれを確認するというベタな内容で、映画『幸福の黄色いハンカチ』のようだ。返事の内容もその映画と同じで、ハッピーエンドは微笑ましい。「ディンギー」は松田聖子『白いパラソル』が初出のアイテム。
元気のいい歌唱もよい。

『進化してねえじゃん』。(ネクストガールズ)
異性を好きになってあれこれ悩むことは太古の昔から同じ。人類は全く進化していない。むしろ、本能のまま求愛できる動物が羨ましい。もっと積極的にアプローチしようといった内容。
「好きならば好きだと言おう」というAKBグループの永遠のテーマを、ひとひねりして歌った曲。変な楽屋落ちはなく、カラッとした印象。

『伝説の魚』。(アンダーガールズ)
鳥のように空を飛ぶことを夢見ていた魚。ずっと夢は水面の上にあると思っていたが、水の底深く潜って見つけるものだと悟る。そして、水面を上から眺めることしかできない鳥に同情する。分別臭い歌だ。
つまり、選抜メンバーを目指してどうしても叶わなくても、アンダーガールズにはアンダーガールズの夢や幸福があるはずだから探しなさいと諭しているのだろう。こんな歌を与えられた彼女たちが不憫だ。

『2016年のInvitation』。(アップカミングガール)
去年行けなかった夏のキャンプに今年は行けて嬉しいという歌詞だが、選抜総選挙で80位以内に選ばれたということのあからさまな比喩で、この曲も全く好きになれない。欅坂46の『乗り遅れたバス』と同様、全く普遍性のない楽屋落ちソングだ。
「もっと大きなバスなら全員乗れるけど 成長できない気がする」とか、この期に及んで総選挙の意義を語ったりしていて興ざめだ。せっかく選ばれたのに、こんな歌を与えられた彼女たちが不憫だ。

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