空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

バイアスの可能性;安価な娯楽としての怒り

2019-04-13 14:22:30 | ノート


 ところで「もう何年も前から」繰り返し海外旅行をして現地の旨いもんを楽しむ趣味を持つひとたちは国民の多数を形成しているものかどうか。



 残念ながら、「小さな声に寄り添う」というのが「少数派の主張を全面的に認め、推進する」みたいに翻訳されているような現状ではなあ、とも。
 そして、実際に現地に行って「なんだ、なんてことないやん」と肌で実感できる層はどのくらいかと。
 我が一族、祖父・祖母の代までさかのぼっての一族で、数年に一回くらい、海外にいける収入ランクにいるひとって―いま学生で、将来そのランクにたどり着くことがほぼ確実なのを除けば、いや入れても、1/10~1/8くらいと違うかな。

 で、「韓国はけしからん、レーダーで…」とか「最近、韓国、おかしくない?」と、まあポリティカルコンパスの騎士が聞いたら即座に沸騰するようなことを耳にしたりもするわけで―。

 そこで



 なんて言葉を見ると、うん、やはり、そこそこの人数に底堅く「声が大きいこういう活動家や「不安」」の影響下にあったり、同調したり、積極的な不同意を示さない感情はあろうかな、と。そしてそれは、日常的にさらっと低コストで愉しむには楽なのだ。

 …実際どのくらいがコアかといわれたら、少なくとも積極的な分子は、日本では10%前後(以下)だと、私は概ね確信しますけど。
 日常的に消費される物語としては、うんまあ…と。



 前段、その通りなのだろう。

”自分は、うちの家族は、福島産の野菜など食べない、事故以来、避けている”と堂々(繰り返し)宣言していた例を私は実見した。
 そこまで不合理なコストをかけてどーすんのかねえ、と私はおもうが。

 …せやから、福島産の植物動物で放射線障害をうけようと思えば、除染されていない山間地で育ったイノシシを狩ってその肉をばっかばっか食いまくるレベルの選択的行動の必要があり、それでさえ、結果的にそうした行動を実践していた猟師の爺さんでようやく規制値を超えるのが限度。

 つまり猟師の爺さん以上にイノシシ肉を喰らう必要がある。

 どこをどうやったら、可能になるんだ、それ。

 事故後に既に明らかになったが、放射線源をふくむ塵が関東の水がめに混じりこみ、関東地方の水源が汚染され、数日間、そんな水が流通したことがあった。なんと恐るべきことに、1歳児だか0歳児だかが、2年間その水を飲んでしまったら、法定水準の汚染を越えてしまい、健康被害が発生する恐れがあるのだ―というわけだったが、

 …うんまあ0歳児とか1歳児とか、かわいいよね。3年くらいこの激かわいい状態を維持してくれないかなとおもう愛情深い父母であればこそ、汚染を許さないのかもしれんが、まあその、お前の子供は何年間、0歳児を続ける予定なんだ、という。

 でまあ、批判の声というのは大きかったりしたが―



 最近、こんな境地に至りつつある。



 が、これ、安価な娯楽なのだな。生き甲斐なのではない。単に目の前に降ってきた娯楽を娯楽として消費しているだけで、特段の政治的な主張があるわけではないのだ、おそらく、多くは。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« F35 | トップ | 移民受け入れを「サンクチュ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事