空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

本のメモ:『Fielder』誌「美しい国のAgent Orange」

2019-07-16 12:21:40 | ノート
宗像充のホームページ Fielderに「美しい国のAgent Orange」掲載 2019年6月24日

 ほほう。Fielderか。買っておいてみようか。

Inoueinterior Room Blog 枯葉剤埋設地の今~美しい国のAgent Orangeより 2019-07-16

今月6日の「枯葉剤シンポジウム」で配布された資料、『美しい国のAgent Orange』。これはフリーライター宗像充氏によるレポートで、枯葉剤問題の根本から最新の現地情報までが詳しく書かれている。調べてみると、アウトドア雑誌『Fieder』に掲載されていた。これには少し驚いたが、確かに”サバイバル”には違いない

 まあさすがにFiederではあるまい、と思って検索したらご本家様に行き当たったのである。
 これは【沈黙の春】案件ともいえ、ちょっとメモしておきたい。

 ところで宗像充氏であるが、かなり真面目にものを考えるお人らしく

宗像充のホームページ 何のための単独親権? 2019年5月13日

昨日は結婚や離婚率、婚外子の割合についての各国の比較について冒頭ミニ学習会があった。家族の問題も、社会の仕組みで影響されているので、それを無視して相手が悪い、と言っているだけじゃ問題は解決しない、という趣旨で、この問題意識は共同親権運動と共通する

 敵対者として設定した相手を悪魔化する、そんな並のシャカイウンドーと一線を画する知性、それを理解する知性である。

単独親権制度は、家制度の存続にとって必須の制度だ。家制度とはつまり戸籍制度だ

 とあり、旧来の、社会保障制度等々とも渾然一体となった家制度自体は基本的に解体してしまった後の時代になおも「家制度」の名で問題化されるべき論点、戸籍の問題に焦点をあてようという、理屈の通ったお話である。

これはいまも税制上の扶養などの優遇措置として残存している。この制度のもとで、福祉を家庭に押し付けて安上がりにして戦後は経済成長を成し遂げることもできた。こういった戸籍事務で食っている人は、法務関係の役人から福祉の現場まで隅々にまで及んでいて、その中にDVの被害者支援も含まれている

 とまあ、「利権で食っている」人たちを指弾するかのごとき論点についても、きちんと、被害者支援側も(ある種)「同じ穴の狢」である点、きちんと理解している。

つまるところ、家制度が本来の役割を果たすように機能するためには、単独親権制度は必要なのだ。

だから右派が連れ去り問題に着目して、引き離しの問題で発言しつつも、共同親権に対しては反対するようになったのは、当たり前と言えば当たり前だ。連れ去り問題は父親からの親権はく奪に行きつくので、子どもに対する権限が何もなくなる。連れ去られさえしなければ子どもは家のもののまま、ということにもなるので、最終的にはだったら離婚しなければいいじゃない、やっぱり「問題のある別居親」となって、この点は右も左も別に変わりはない


 と、なんというか、右も左も満遍なく喧嘩を売るスタイル、とでも評すればよいか。良く見る手合いとは別に、地道に実効性を目指して活動するスタイルのようで、私としては大変好感を持つ。これだよ、これ、という感じ。昨今は、政治的立場が同じであればこそ連帯し、イシュー自体には注目の度合いが低いという類が見られるが、このような地道なスタイルこそが次世代を形成していく本来的な道なのだと私としては言いたい。
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1 コメント

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メモ ()
2019-08-06 15:31:51
このFielder誌、発注。
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