ここから15分ほどのところに岐阜大学があります。このすぐ北西側にある御望山のふもとの池で、「ヒメコウホネ」とみられる水生植物が見つかったのは、東海環状自動車道西回りのルートが公表されたしばらく後でした。
私も何度か見に行きました。
岐阜市の自然 (岐阜市)
「ヒメコウホネ」とも微妙に違いがあることから通称「ギフヒメコウホネ」ともいわれていました。
これが、環境省レッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)Ⅱ類に分類されている希少種である「オグラコウホネ」ということが、最近、分かりました。岐阜県内では初めて確認されたとのこと。
「ヒメコウホネ/実はオグラコウホネ」岐阜新聞
ところで、ここでは、山の地盤がきわめてもろく、御望山の中をトンネルで抜けるという現道路計画に不安が指摘されています。山の南面には団地があるからです。国も含めた行政機関や学者、市民を交えた異例の委員会として「御望山調査検討会」が構成され、まもなく結論がでると見られています。委員長を務める学者は、現計画にきわめて慎重な意見を述べていることが報道されています。
さらに、国土交通大臣は、トンネルの是非を検討している委員会について、「危険があるということになれば、その意見は十分に参考にさせていただく」「安全性というファクターは重視していかなければならない」などと答弁しています。
一度公表した道路のルート案は1メートルたりとも動かさない(変更しない)、というかたくなな方針が過去の国の基本姿勢といわれます。どうなるか、今、注目されています。
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