フェロシルトの撤去の先行きは相変わらず、暗雲。
タカマサさんは、ここのところ、シリーズで問題点を鋭く、厳しく突いています。
ところで、三重県議会の一般質問、3月2日にはフェロシルト問題。
三重県議会日程
多分、定例会の会期中はリンクが張られていると予想します。
貝増吉郎議員の質問で、処分場のことが問われました。
一般質問のVTR(リンク切れになったらごめんなさい)
画面の増したのポイントを左右にずらすと時間がスクロールします。
質問は、第3問目、約20分あたりから38分位まで。
新聞は、知事が、三田処分場の受け入れを増やすと話した、としています。
ただ、三重県以外分をどうするかは、答弁されていません。
しかも、質問者の主旨は、(全量で約75万トンのところ)三重県内のフェロシルトの全量の36万トンを環境保全事業団の三田処分場に入れて、石原産業の四日市工場の仮置き分が空いたらそこに三重県外分を置いて、のちにそれらを他県の処分場に持っていく、そうやって処理してはどうかというような旨の問いかけ。
三重県の職員は、以前から、「三重県環境保全事業団の三田処分場には三重県分しかいれない」と明言(岐阜県の職員も「三重県がそういっている」と平静)。
三重県知事が昨年いっていた「三重県の道義的責任」とは、こんなもの??
この手の問題にとても詳しい弁護士がいるので、時間ができたら、リサイクル認定した三重県の法的責任のことを相談しようと思っています。
県、受け入れ量拡大も フェロシルト
◆石原産業 撤去難航 三田処分場に◆
土壌埋め戻し材「フェロシルト」の問題で、野呂昭彦知事は2日の県議会一般質問で、製造元の石原産業が今後フェロシルトの処分先を見つけられない場合、県環境保全事業団の三田最終処分場(四日市市)の受け入れ量を拡大させることも考慮に入れる考えを示した。また、県環境森林部の油家正部長は、同社が今年8月末としている撤去期限について「(周辺の土砂を含めた)撤去量が増加しており、危惧(き・ぐ)されているところだ」と述べた。
貝増吉郎氏(自民・無所属・公明議員団)の質問に答えた。
同社は処分場確保の交渉を続けているが、なかなか進展しないのが現状とされる。野呂知事は「(フェロシルトを)一日も早く現場から取り除くことが大事。そのために(同社に)最大限の努力をさせる約束もしている」と説明した。
そのうえで、受け入れ量が最大21万トンとなっている三田処分場について「可能な限り、対応すべきものは対応させていく」と述べ、同社が処分先を確保できなければ同処分場への受け入れ量を増やさざるを得ないとの考えを示した。
また、油家部長は、運搬船と大型車による同処分場への運び入れは1日計約860トンが限界で、同社四日市工場から出る別の産業廃棄物の埋め立ても三田処分場で行っていることなどを挙げ、「21万トンに達するのは12月になる」と述べた。
また、油家部長は、2月25日現在で愛知・岐阜・三重の東海3県で計約18万トン(三重県分は約2万7千トン)のフェロシルトを回収したと説明。うち約2万トンは県外の処分場に搬出し、約15万トンは同社四日市工場の一時保管施設に運び入れ、約1万トンを三田処分場に運び入れたという。
2006年03月03日・朝日
● 2月22日の知事会見はこんなようでした。
(相変わらず、知らぬ存ぜぬの知事)
「(質)三田の処分場の受け入れ量を増やしたりとか、あと県外からの搬入を認めたりとか、そういったようなことは考えておられるんでしょうか。
(答)今、それについて私の方でお答えできる立場ではなくて、また事業団なり、関係の所へお聞きをいただきたいと、こう思います。」
2月22日 三重知事会見 から
(質)フェロシルトの問題について教えていただきたいんですけれども、撤去が遅れ、期限内に終わらないのではないかという意見もありますけれども、三重県は今の現状をどう捉えていらっしゃるのか、そして今後どう対応されていくのか、お聞かせください。
(答)フェロシルトの、特に撤去の問題については、私どももできるだけ早く石原産業が撤去をし、それを完了するように強く指導もしてきているところであります。しかし、実際に撤去しなければならない箇所あるいは量というものは莫大なものがございまして、そういう意味では私ども県の方も、必要な協力はしていかなければならないというようなことで対応しているところであります。現実にいろいろと進めていく中で、いろんな心配もされているようでございます。早期に撤去できるように、引き続き県としては強く指導し、また必要な協力はしていきたいと、こう考えております。
(質)今の段階で、期限内に終わらなかった場合の県の対応というのは、どのように考えてらっしゃいますか。
(答)今の段階では、とにかく早期にきちっと撤去できるように強く指導しているということしかありません。
(質)関連ですけど、四港議会で若干の説明不足によって、四日市の7箇所からの撤去、3箇所分は追加説明だったので議長預かりになったんですが、四港の管理者はイコール知事でもあられると思うんですけども、その辺についてどうされますか。
(答)やはり議会への手続きについて不十分な点があったとすれば、それについてはしっかり議員の皆さんにもご説明をし、ご理解を求めていくということだと、こういうふうに思います。ただ、議会のやりとりだけの問題ではなくて、これは住民の不安を早く取り除くために、フェロシルトを早急に撤去しなければならない、そういう観点に立って、議会にも一緒になって考えていただくという必要があるのではないかと思います。
(質)今の段階で、措置命令とかそういったようなことは全く考えておられないんですか。撤去の遅れが大変言われていますが。
(答)最終的にはまだ半年くらい先のことでありますし、しかも箇所によって撤去の期間やいろいろと提示しているものは違うと思います。そういう状況をやっぱりきちっと見ながら、行政としてどういう対応の仕方がいいのか検討していったらいいと思ってます。具体的に撤去命令だとかそういうことではなくて、私どもが当初から言っているように、できるだけとにかく早く撤去させるということが必要だと思ってます。今の時点では、命令をかけたら早くなるとか、そういうことではなくて、物理的ないろんなことに左右されている状況でありますから、そういう意味ではそういった面での努力をさらにさせるということだと思います。
(質)三田の処分場の受け入れ量を増やしたりとか、あと県外からの搬入を認めたりとか、そういったようなことは考えておられるんでしょうか。
(答)今、それについて私の方でお答えできる立場ではなくて、また事業団なり、関係の所へお聞きをいただきたいと、こう思います。
(質)石原産業の方が、撤去の期間について当初から2カ月ぐらい遅れるという話がありましたけど、最終的な期限、例えば「このくらいまでにします」というような何かしら報告というのはあったんでしょうか。
(答)私は聞いておりません。
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