このほど、第10回全国情報公開度ランキングが発表されました。(都道府県・政令指定都市)
調査は全国市民オンブズマン連絡会議。昨日のテレビや今朝の新聞にも出ています。
発表データの全文へのリンク
今回を含めて、過去の毎年のランキングデータのPDF版はこちら
全国オンブズ とは
団体会員は今、全国で84団体のようですが、私が事務局を担っている「くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク」も会員になっています。
毎年のこのランキング、自治体はすごく気にしています。
都道府県の 情報公開度ランキング過去9回の総合順位 を見て私が思うこと。
当然ですが、例年安定して順位が高い宮城県だとか三重県、岩手県などは、実際に情報公開度が高い県といえます。逆に安定して低い県は、実際に情報公開度が低い県。
岐阜県のように上がったり下がったりという県は、決して高いとはいえません。なぜかというと、ランキングの項目が年により少しずつ替わっていくわけですが、
この新しい項目にヒットすると得点が増える、中には、意図的にここでかせぐ自治体もあるように感じます。
岐阜県の場合、知事が替わって自分で即決断のできる交際費の使途やそのインターネット公開は高い得点でトップクラス。これは知事の姿勢のあらわれ。その他の点では、知事が2年目に入ったこれから、岐阜県の情報公開全体をどう進めていくのか、知事の姿勢が明らかになります。
情報公開制度という法律や条令で定められたシステムの面白い側面は、どの地方公共団体も国も、「非公開とする場合の理由」をほとんど同じ主旨の文言で定めているところ、実際の情報公開度は、自治体のトップ=首長の判断や姿勢で大きく異なっていることです。
どうしてそうなるかというと、情報公開制度は、「非公開とする場合の理由」の文言をどう解釈し運用していくかの自由度がきわめて高い制度だからです。それぞれの地方公共団体や国がそれぞれ自分の議会の議決で作った制度なので、他団体の判断に関係なく独自に公開・非公開の判断をすることが可能。トップが「公開する」といえば、「非公開理由に該当する情報」というのはほとんどなくなります。
ちなみに私の山県市はというと。 山県市情報公開条例
情報公開度は、極めて高いんです(個人情報は除く)。
一部の職員に非公開体質を感じますが、上層部の意識は公開度が高い。
てらまちさんと裁判したくない、というのがホンネかな。
無論、というか、しかも、県でも市でも、「情報公開」とは別に、内外から実態が伝えられるのも「現場にいる」おもしろさ。
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