昨日のブログで、「野党共闘の成果」について、次のように書いてから、関連データを見た。
≪首長選挙などで「共産党が候補を出さなければ」というケースがたくさんある・・逆転の可能性が乏しくなり有権者の期待観が減じて・・今回の都知事選でも、そんなことになってしまいそうな雰囲気。出ない選択も大事。最後にそれぞれが決断してほしい≫
東京の参院選は「野党共闘でなかった」ので、知事選もここまでくると難しいかと思っていたから。
それが夕方のニュースを見て、野党4党統一候補に鳥越氏、とあった。宇都宮さんが降りることは、個々の団体や共産党系が認めないだろうと思った。ところが、4党幹部が鳥越さんを囲んで握手している映像が流れて、これは決まったと思った。将来(の衆議院選など)に向けての共闘の評価、位置づけだろう。
この「究極の後出し」の経過についての報道を見ていて、背景に「参院選の東京選挙区の合計得票数は野党共闘が自公を上回っていた」旨の事実も作用していたらしい。次の2件の報道が分かりやすかった。
そのあたりを記録しておく。
スポニチ★≪都知事選の出ばなで蓮舫氏(48)という“無双候補”の擁立に失敗し迷走を続けた民進党が、告示2日前の土壇場で「これ以上ない最強カード」(民進党関係者)の鳥越俊太郎氏を手に入れた。なぜこの「代打逆転満塁ホームラン」(同)は起きたのか・・「改憲への危機感」から出馬した鳥越氏だが、参院選翌日に決意した背景には“勝算”という、もう一つの理由があった。「東京選挙区の各候補者別の得票数を与野党の枠組みで比べてみたら、野党共闘が自公を上回った。しかも相手は分裂状態。勝てる!と踏んだ」(同)
出馬会見に古賀氏を飛び入りさせ、すぐに宇都宮健児氏のところへ出向いたのも、その勝算の表れ。「鳥越氏には東京で戦った蓮舫氏のスタッフがそのまま引き継ぐ。態勢は万全」と、迷走ぶりがウソのように民進の鼻息は荒くなっている≫
fnn-news★≪東京都知事選の野党4党統一候補として鳥越俊太郎氏が立候補を表明。先出しジャンケンの小池氏に、「究極の後出しジャンケン」と言わしめた、鳥越氏。究極の後出しジャンケンは、どのようにして生まれたのか。
まずは、6月16日。当初、「ポスト舛添」として名前が挙がっていた、民進党の蓮舫代表代行が、知事選には出ないと明言。この直後から、民進党は、鳥越氏に出馬を打診していた。・・鳥越氏は「参院選の開票状況を見て、日本も戦後70年、平和な時代をずっと過ごしてきたのに、時代の流れがちょっと変わり始めたなと、参院選の時に感じました」と述べた。ここから、究極の後出しジャンケンに向けて、動きが急加速した・・≫
●都知事選 野党4党統一で鳥越氏出馬 自公は増田氏推薦/毎日 2016年7月12日 20時58分
●共闘重視で土壇場決着=人選迷走、結束課題に-野党陣営・都知事選/時事 7/12-20:49
●民進 結果オーライ ドタバタの末に後出し「最強カード」ゲット 東京都知事選/スポニチ 7月13日
●都知事選 野党4党統一候補として鳥越 俊太郎氏が立候補を表明/fnn-news 7/13 02:09
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●都知事選 野党4党統一で鳥越氏出馬 自公は増田氏推薦
毎日 2016年7月12日 20時58分
東京都知事選への出馬を表明し野党4党の幹部らと握手するジャーナリストの鳥越俊太郎氏(中央)=東京都千代田区で2016年7月12日、宮間俊樹撮影
東京都知事選(31日投開票)で12日、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が都内で記者会見して立候補を表明した。野党4党が統一候補として支援する。自民、公明両党は同日、前岩手県知事の増田寛也元総務相(64)の推薦を決定した。
自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63)も出馬表明しており、自民党は「分裂選挙」となる。3回目の挑戦を表明している宇都宮健児・元日本弁護士連合会会長(69)と合わせ、選挙戦の構図がほぼ固まった。都知事選は14日に告示される。
●共闘重視で土壇場決着=人選迷走、結束課題に-野党陣営・都知事選
時事 2016/07/12-20:49
野党側の東京都知事選候補選びは、告示2日前の土壇場で決着した。参院選で一定の成果を挙げた野党共闘の枠組みを重視した結果、人選に時間を要した格好だ。ただ、その過程で何人もの候補が浮かんでは消えたほか、最後は民進党執行部が同党都連の頭越しに鳥越俊太郎氏の擁立を決めており、陣営内の結束が課題になりそうだ。
民進、共産、社民、生活の4野党が統一候補として推す鳥越氏は、ジャーナリストとして知名度が高く、2007年の都知事選でも立候補が取り沙汰された。民進党の枝野幸男幹事長は12日の記者会見で「幅広く市民に呼び掛け、都政を刷新していきたい」と述べ、市民団体との連携に期待を示した。同席した鳥越氏も「力いっぱい戦い抜き、市民の声に応えたい」と呼応した。
4野党が共闘して臨んだ10日の参院選では、東日本の1人区で善戦。都知事選でも、まとまれば勝機はあるとみている。民進党幹部は、参院選東京選挙区での与党候補3人と、民進、共産両党候補3人の得票合計の差が3000票だったことに触れつつ「与党陣営が割れている今回はチャンス」と関係者を説いて回っている。
ただ、ここに至るまで民進党東京都連を中心とした人選は迷走を重ねた。最初に名前が挙がった同党の蓮舫代表代行は都政への転出を固辞。一部には「国政の枠組みを都政に持ち込むべきではない」と、自民党が推す増田寛也元総務相への相乗り論があったほか、長島昭久元防衛副大臣の立候補に期待する声も出た。11日には元経済産業省官僚の古賀茂明氏に出馬を要請した。
これとほぼ同時刻、「二股」をかける形で岡田克也代表が、共産党にも期待があった鳥越氏と接触。古賀氏にそれを通告したのは同日夜だった。
岡田氏は12日、党本部で松原仁都連会長と会い、「いろんなことがあってこうなったけど、悪かった」と陳謝。その上で「曲げて、都連を挙げた鳥越氏への支援をお願いする」と要請した。
●民進 結果オーライ ドタバタの末に後出し「最強カード」ゲット 東京都知事選 (14日告示、31日投開票)
スポニチ 2016年7月13日
都知事選の出ばなで蓮舫氏(48)という“無双候補”の擁立に失敗し、グダグダの迷走を続けた民進党が、告示2日前の土壇場で「これ以上ない最強カード」(民進党関係者)の鳥越俊太郎氏を手に入れた。なぜこの「代打逆転満塁ホームラン」(同関係者)は起きたのか――。
本紙の取材では、元々民進党は鳥越氏に打診していた。過去2度、健康問題などを理由に固辞されており「今回もあっさり断られた」(民進党都議)。それが「前向きになった」との情報が入ったのは今月6日。俳優石田純一(62)の名前が浮上した時だ。懇意にしている党幹部が確認に動いたが「家族が反対している」との報告で、告示のタイムリミットが迫っていた都連会長の松原仁衆院議員は古賀茂明氏にかじを切った。
一転したのは、都連による古賀氏への出馬要請会見があった11日。その5時間前、鳥越氏から党幹部に電話が入り、夜の岡田克也代表との会談で一気に決めた。だが、都連はその動きを「全く知らなかった」(都議)。
先に把握したのはその後に身を引く古賀氏。噂を聞き、午後8時半に岡田代表に電話を入れると「確かに今そういう話が出ています」。そこで松原氏に「鳥越さんが出るので僕は出ません」と伝えると「エーッ!」と仰天していたという。
赤恥の都連は「今更なんだ!」と党本部に怒り心頭だったが「足並みがそろわないのはウチの“お家芸”。翌日(12日)に岡田さんが松原さんに謝罪して収まった」(同党関係者)という。
「改憲への危機感」から出馬した鳥越氏だが、参院選翌日に決意した背景には“勝算”という、もう一つの理由があった。「東京選挙区の各候補者別の得票数を与野党の枠組みで比べてみたら、野党共闘が自公を上回った。しかも相手は分裂状態。勝てる!と踏んだんです」(同党関係者)
出馬会見に古賀氏を飛び入りさせ、すぐに宇都宮健児氏のところへ出向いたのも、その勝算の表れ。「鳥越氏には東京で戦った蓮舫氏のスタッフがそのまま引き継ぐ。態勢は万全」と、迷走ぶりがウソのように民進の鼻息は荒くなっている。
●都知事選 野党4党統一候補として鳥越 俊太郎氏が立候補を表明
fnn-news 07/13 02:09
東京都知事選の野党4党統一候補として、鳥越 俊太郎氏(76)が立候補を表明した。水面下では、どんな動きがあったのか。
ジャーナリストの鳥越 俊太郎氏は「住んで良し、働いて良し、環境に良しという、この3つの良しを持つ東京都のために、わたしの全力をささげたいと、心から思っております」と述べた。
東京都知事選の告示まで、あと2日。
ぎりぎりのタイミングで、ジャーナリストの鳥越 俊太郎氏が、戦いに名乗りを上げた。
鳥越氏は「アウトサイダーをずっと気取ってていいのかと、最後に1回ぐらい、インサイダーで責任を果たしてみる気はないのかという、内なる声に、私は導かれて、決断をするに至りました」と述べた。
まさに、電光石火の出馬表明。
先行するライバルたちに、衝撃が走った。
小池 百合子元防衛相(63)は「究極の後出しジャンケンになったなと思います。ぜひ、都民の目線で論戦を重ねていきたいと思います」と述べた。
増田寛也元総務相(64)は「とにかく、政策論争をきちんとやりたいと思っています」と述べた。
先出しジャンケンの小池氏に、「究極の後出しジャンケン」と言わしめた、鳥越氏。
「究極」といわれるゆえんは、タイミングだけではなかった。
鳥越氏は会見で、「古賀さんがどうしてここにいるのか、僕はわか
りません」と述べた。
記者たちが驚きの声を上げる中、突然現れたのは、元経済産業省官僚の古賀茂明氏(60)。
民進党都連が11日、出馬を要請するなど、その動向が注目されていた。
古賀氏は「4党とかは、まとまったんでしたっけ? 各党は、まとまったんでしたっけ? これから? 市民の声を1つに集めるというのが、一番大事なことだと思う」と述べた。
鳥越氏の出馬を受け、古賀氏は出馬を辞退し、支援に回ることを表明。
鳥越氏と、笑顔で固い握手を交わした。
一気に加速する、野党候補一本化への動き。
野党4党の幹事長らに囲まれ、笑顔を見せる鳥越氏。
野党4党の会談で、統一候補にすることが正式に決まった。
そして、11日、一足先に出馬を表明した元日弁連会長の宇都宮 健児氏(69)は「野党4党は、本当に都政のことを考えているのか?」と述べた。
野党4党が鳥越氏を擁立する動きに、不快感を示していたが、出馬会見を終えた鳥越氏との会談では、鳥越氏の健康を気遣っていた。
宇都宮氏が「この度は、よく決断されましたね」と述べると、鳥越氏は「ありがとうございます」と答えた。
さらに、宇都宮氏が「体の方は、大丈夫ですか?」と聞くと、鳥越氏は「大丈夫です。一番健康な時期かな。がんも、克服しましたので」と述べた。
会談後、宇都宮氏は、出馬の取りやめも含め、13日までに結論を出す考えを示した。
宇都宮氏は「告示で出馬することを決めたら、取り下げられない。あしたまで、仲間がいますから、そこで相談して、決断したい」と述べた。
この究極の後出しジャンケンについて、時事通信社の田崎史郎特別解説委員は、「結果としては、ベストに近い形。自公にとっては、敵を小池さんだとみなして、小池さんも、都連を敵だと見なして、目の前の敵をつぶすことしか考えてなかった。ビッグネームの鳥越さんが出てきて、今は慌てている」と話した。
都知事選の舞台に小池氏が、崖から飛び降りたのを皮切りに、相次いでスカイツリーやヘリから飛び降りる覚悟で名乗りを上げる中、水面下を潜航し、12日、突如浮上した鳥越氏。
究極の後出しジャンケンは、どのようにして生まれたのか。
取材をもとに振り返ると、その構図が見えてきた。
まずは、6月16日。
民進党の蓮舫代表代行は「今は、とにかく参院選を考えています」と述べていた。
当初、「ポスト舛添」として名前が挙がっていた、民進党の蓮舫代表代行が、知事選には出ないと明言。
この直後から、民進党は、鳥越氏に出馬を打診していた。
それに対し、鳥越氏は、体調面や家族の反対を理由に、断り続けていたという。
そんな中で迎えた、参院選の投票日。
この日の夜の段階で、岡田代表ら民進党の執行部の中では、古賀氏と石田氏を軸に調整するという方向で、まとまっていた。
事態が大きく動いたのは、7月11日。
民進党の幹部は、「11日の朝に、鳥越さんから電話で、『都知事選挙に出馬したい』という連絡が入り、それで一気に事態が変わった」としている。
鳥越氏は「参院選の開票状況を見て、日本も戦後70年、平和な時代をずっと過ごしてきたのに、時代の流れがちょっと変わり始めたなと、参院選の時に感じました」と述べた。
ここから、究極の後出しジャンケンに向けて、動きが急加速した。
11日午後4時半ごろ、民進党の松原 仁東京都連会長は「行政のエキスパートとして、経済産業省でみがいた腕を、古賀さんには、ぜひ振るっていただきたい」と述べていた。
古賀氏に出馬要請をし、笑顔で握手を交わした松原会長。
この時、松原会長は、鳥越氏の心変わりを知らなかったという。
11日夕方、岡田代表は、鳥越氏の自宅を訪れ、出馬の意向を確認した。
この時、鳥越氏の妻は、「わたしは反対です」と話したという。
一方、増田氏と小池氏は11日夜、BSフジの「PRIME NEWS」に生出演した。
増田氏は「一番心配なのは、高齢化に、どう対応していくか」と述べた。
小池氏は「女性の自己実現を、本当に真剣にやりたい」と述べた。
表舞台で公約を語った2人に対し、民進党は、水面下での調整を続けていた。
11日午後6時ごろ、都内のホテルで足早に車に乗り込んだのは、民進党の枝野幹事長。
このホテルで、宇都宮陣営と会っていた。
時を同じくして、岡田代表は古賀氏と会談。
ここで野党統一候補として、鳥越氏を推すというレールが敷かれ、候補者一本化に向け、大きく動き始めた。
政治評論家の田崎氏は「究極の後出しジャンケンで、非常にインパクトがあった。たくらんだわけではないですけど、結果として、ベストに近い形。(民進党は)なかなか、まとめづらい政党だったんですけど、それが、この場合は幸いした」と話した。
究極の後出しジャンケンを経て、与野党の構図が固まりつつある都知事選。
14日の告示を前に、ほかには、マック 赤坂氏、立花孝志氏、中川暢三氏、山口節生氏、桜井 誠氏、高橋尚吾氏、河野 なみ平氏、山中雅明氏、今尾貞夫氏、上杉 隆氏、山口敏夫氏が出馬を表明している。
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