戦争では殺人に使われる「火薬」。
鑑賞用の花火は、14世紀後半イタリアのフィレンツェにはじまると言われている。
日本への火薬の伝来は1543(天文12)年の種子島。一方、花火は1613(慶長18)年イギリス国王の使者ジョンセリスが、駿府城の徳川家康に持参の花火を見せたという記録が残っているらしい。その数十年前には伊達政宗公が見たという古文書も見つかっているようだ。
ただ、当時の花火は筒から火の粉が吹き出すもので、現在のような打ち揚げ花火の登場は19世紀になってからという。
ぼくらが花火にすごく魅かれるのは、心に響く美しさ、はかなさがあるからだと思う。
俵万智さんが
「はなび花火そこに光を見る人と闇を見る人いて並びおり」
という短歌をよんだ。
たしかに、火薬は多くの人を殺傷する影の部分も持っている。
多くの人は、花火の華々しさやはかなさに理想の人生を重ね合わせるのだろうか。そして、大空の大輪が消えた後の暗闇に人生の谷間を予感するのかもしれない。
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