いつのまにか普天間基地代替施設移設問題は、どのメディアも取り上げない話題となってしまった。だが、国民の大方の意見は基地不要とのことだったはず。
移転問題が噴出してから辺野古へのしわ寄せの結末まで、アメリカの意向を気にしすぎるすべてのメディアが、国民の生の声を報道することはなかった。
そして、そうした議論自体が、今は忘れ去られてしまっている。
いつもは立ち入り禁止の米軍基地。普段は目にすることがないものに対する好奇心なのだろうか。今年の横田基地日米友好祭にも多くの人がつめかけた。
日本には、北海道から沖縄まで、全国各地に134ヵ所の米軍基地(1010平方キロメートル)がある。これらの基地は、ソ連崩壊後も縮小されず、拡大・強化されている。
この横田基地をはじめ、多くの米軍基地が人口密集地のど真ん中にあるため、騒音・事故など被害が深刻だ。
また各地の米軍基地には、海兵隊部隊と空母機動部隊が駐留しているが、これらの部隊は、インド洋、西太平洋など、グローバルな展開を任務としており、「日本防衛」のための軍隊ではない。
日本は戦争を放棄した国だ。だから、日本を存続する上で日米安保条約が唯一の命綱となっている。
だが、戦争抑止力としての武力を評価せずに、言われるままに国家予算を充当していくのは国として問題がある。
日本独自の自衛と絡めて米軍基地縮小の方向に行くのが筋だ。
そのために日本ができること。国際世論として核廃絶の意見をまとめあげ、違反する国に対してペナルティを処す仕組みを作り上げること。
世界中から核が廃絶できれば、国防の概念が変わる。局地戦になれば自衛の範疇である程度対応が可能となるにちがいない。
世界中から核を廃絶できるまでには相当の時間がかかる。だがそれができるのは、唯一、核による攻撃を受けたことのある日本だけなのだ。
国防に費やす予算の一部だけでも良い。人類の未来に向けて、核廃絶運動に予算をまわす必要がある。
辺野古の住民を苦しめる普天間基地の代替施設は必要ない!日本は結束して無条件の閉鎖を求めるべき。今からでも遅くはない。
フェンスの向こうのわがままは、もうこりごりだ。
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