500マイルブレンドというコーヒーがある。昔の漫画にあった、バイクで走って飲む一杯のコーヒーに価値があるとしたもの。
一杯のコーヒーを飲むために500マイルの道程をただひた走る。ただ、単にバイクに乗るために・・・。
500マイルはキロに換算すれば約800km。
東北道なら、箱崎インターから本州北端の青森東までが721.3km。だから、500マイルにはわずかに足らないということになる。
500マイル。
この日、朝一番で眼科の検診を終えたぼくは、ちょっとウニ丼を食しにひとっ走り。岩手の小袖海岸まで行くことに。
小袖海岸まで走行距離712km。予定所要時間10時間42分。500マイル弱。
・・・バイク乗りたちが夜が明けて間もない小袖漁港の海女センターで骨を休めていた。
彼らは日が高くなる前に出発してどこかに行ってしまった。。
と書くとかっこいいのだが、実はぼくは「ちょっとウニ丼を食いに」この海岸に来たわけではない。
自分で始めたE-PL1・イン・ワンダーランド・プロジェクト。
ブログの存続をかけて、来年の4月に開催される「地球の海フォトコンテスト」の入賞を目指すものだ。
だが、ダイビングのベストシーズンの夏も終わると言うのに、まだ海で何を撮るのかテーマすら決まっていない。
そろそろ、夏の終わりに宿題に全くやっていない小学生の気持ちになって来た。
「地球の海フォトコンテスト」
ダイバー向けのフォトコンテストだから、求められているテーマは「海中生物」、「南の島リゾート」、「蒼い海」、「魚の群れ」などだろう。
実は、レジャーのダイビングは、海で暮らす人々の仕事とは対極にある。
海を舞台に仕事する人たちのドラマを写真に封じ込めたい・・・これがぼくの一つのコンセプト。
スキュバダイビングとは全く次元の違う世界だ。このコンセプトが受け入れられるのかどうか、この迷いがテーマを決められない理油なのだ。
・・・でも、北限の海女さんに会いたい。
彼女たちが何を考え、どうして暮らしているのかを見てみたい。
これがぼくのホンネ。たとえ、フォトコンには不向きでも、悔いがないように写真だけは撮っておきたい。
ただひた走るつもりだった夏休み最後の週末の東北道は、「駆け込みの夏休み」でとてつもなく混んでいた。
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