ポリスが解散した後、アメリカに渡ったスティングの最初のメガヒット"Englishman in New York"。
この曲にはモデルになった人がいる。
Quentin Crisp (クウェンティン・クリスプ)
http://www.youtube.com/watch?v=rPa8mk2WYhE
彼の自伝で、後にTVドラマ化した”Naked Civil Servant”の著者だ。
彼と書いたが、1908年ロンドン南東の町サットンに生まれたクエンティンは、デザイナーとして活動しつつ、「女装するゲイ」として人気を得、ヌードモデルやダンス教師など、職を転々とする。
どうも、ゲイとかホモセクシャルというのは苦手でしょうがない。なにかこう、切り立った崖の上に立たされたようで、強い風が吹いて不可抗力で落ちてしまうような怖さ。わずかな差でとどまっているけど、落ちた先にある未知の部分にある底知れない恐怖を感じる。
Stingが歌う"Englishman in New York"では、
I'm An Ailen I'm A Legal Alien
I'm An Englishman In New York
というフレーズが繰り返される。ニューヨークにいるイングリッシュマン。"Legal alien" 合法的な異邦人。
I don’t drink coffee I’ll take tea my dear
ぼくはコーヒーを飲まないんだ。紅茶をくれないか・・・
I like my toast done on one side
トーストは片面だけ焼いてくれ
見た目の違いはわずかでしかない。しかし、彼、彼女は世間には受け入れられない「異国人」。
だが、小さい頃から教えられた「男らしさ」「女性らしさ」ってなんだったのだろう。時代が進むに連れて、男性・女性に対する考え方が変わってきて、今では逆転している部分もあるような気がする。
都会の片隅でひっそりと孤独を抱える異邦人。彼が彼である限り、決して、彼は世間に受け入れられることはない。だが、スティングはこう結ぶ。
Be yourself no matter what they say
彼らが何を言おうと自分らしくしなよと。
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