tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

カレントフック

2011-04-14 22:34:32 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

ドロップオフを右に平行に泳いでいたとき、無意識に棚の上に出てしまったぼくは、岸に向かう強いアップカレントにつかまってしまった。ガイドのすぐ1m右側を泳いでいたのだが、こうしたちょっとした位置の違いでカレントの強さは随分と変わる。
カレントに逆らって泳ぐのは大変なので、浮力調整デバイス(BCD)の空気をぬいて、棚にへばりつき、岩をつかんで移動する。ドロップオフでカレントから抜けるには、岩をたどって先に進みドロップオフを少し落ちたところで、棚から離れるようにすればよい。
そのつもりでいたら、ガイドがカレントフックでホバリングのサイン。BCDのポケットからフックを出して岩にひっかけて、フックにつないだ3mロープを伸ばしてBCDに空気を入れ、海中にホバリング。ちょうど、海底から上がってくる強いアップカレントに体が持ち上げられて、凧揚げのタコみたいに海中に滞留することができる。
パラオのドロップは、このカレントフックを使ってのダイビングが一般的だ。強いカレントにロープがぶっちぎれそうで、最初はびびってしまうのだが、慣れるとカレントに身を任せてればよく、深淵を覗きこみながらの楽しいダイビングとなる。この日も、すぐ目の前をたくさんのサメが泳ぎ回っていた。

たまには岩にひっかけたフックがはずれることがある。そんな時は、あわてずにBCDの空気を抜き、棚まで沈降してフックをかけなおすことになる。ガイドはフックが外れてカレントに流されていくゲストを助けるために、ロープの端を体に接続せず、手に持つだけだ。これはちょっとマネができそうもない。


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