tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

セイカ食品株式会社:ボンタンアメ

2012-09-23 23:02:54 | プチ放浪 海沿い編

 

北陸を旅していて、父子連れとあちこちで遭った。夏休みで2人でお出かけなのだろう。みんな嬉しそう。それにしても、お母さんは赤ちゃんのお世話だろうか。それなら日本は光明がさして来る。

共稼ぎがまだ一般化してなかった昔は、父子連れって珍しかったように思う。
ぼくは父が配達で運転する車に、ほぼ毎日のように乗っていたが、初めて父子で父の実家に旅行した時は、往きの夜汽車の中でさびしくてワンワン泣いたように記憶する。
横抱きに抱えられて駅のホームへ。売店でグリコのアーモンドチョコレートを買ってもらいぴたりと泣き止んだ。ネットで調べると、当時のアーモンドチョコレートは、白地に赤の十字のデザインの箱入。発売は1958年(昭和33年)。チョコレートひと山にアーモンドを丸ごと入れるという世界でもめずらしいアイデアのチョコレートだった。

金沢の駅のホームで見かけた父子。2歳くらいの幼い女の子とベンチに座っていた。長い間待って後、数分で電車が来るという時、女の子が「パパ、おしっこ」と言い出した。男性は「えっ、おしっこ」と一瞬困った様子だった。ぼくは、その男性に同情しつつ、「なんでもっと早く言わないの」と叱るのだろうかと勝手に推測していた。

ところが、その男性は
「パパが乗る前に『おしっこは?』って聞いてあげなかったのがいけなかったね」
と答えて2人でトイレに向かった。もちろん、彼らは電車に乗れなかった。
田舎なので、次の電車は1時間後だ。でも、あのお父さんの言葉に心が温かくなった。
女の子の手に握られていたのがボタンアメ。

この菓子は大正15年生まれだそうだ。
昔から変わらないデザインのパッケージと、ボンタンの甘酸っぱさがほのかに香る味わいは、何世代にも渡って愛されてきた。




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