ぼくが会った台湾の人々は総じて写真を撮られることや、写真撮影自体におおむね寛容のようだ。また写真に撮られる時のポーズの撮り方もうまい。レンズを向けるとニコッ! と笑顔を見せてくれる。
きっと、日ごろのセルフィ―のなせる業と、それからSNSやインスタでの自己研鑽によるものなのだろう。台湾の人々がセルフィ―で何度も試し撮りをするのは当たり前。
加えて台湾の人々は、旅行者の写真撮影にもとても協力的だ。人通りが多い観光名所でも、カメラを構えた人の前を横切らないように、撮影が終わるまで通行を待ってくれる人がとても多い。
きっと写真好きな人々が多いんだね。
台湾のカメラマンたちとの接点は、主に平渓(ピンシー)のスカイランタン。
会場には早々とManfrottoの三脚がズラリと並ぶ。いわゆる場所取り。だが、日本のそれとは趣旨がまるで異なり、三脚は「私はここで写真を撮るので一緒に撮りましょう」的な意味合いだ。
だから、高級な三脚を気にすることもなく放置して、祭が始まるまでどこかで時間をつぶしている。
どこかに行っている間に、かなり接近して三脚を立てられても問題視しない。自分の撮影に邪魔にならなければ基本的にウエルカム。日本の排他的なカメラマンたちとは大きく異なる。
でも、なんでスカイランタンの撮影に三脚を使うのか。台湾のカメラマンたちの愛機は、キャノンとかSONYの最新のカメラボディに長めの望遠ズームレンズをつけている。広角派は少な目。
なので望遠レンズゆえに、手振れを防ぐため三脚が必要なのだろう。例えばこんな感じ?
https://cdn.myreco.asia/img/uploads/images/news/587c78aee97ce.jpg
望遠ゆえのボケを活かせればきっといい写真が撮れるんだろう。ハードルがかなり高そうだが、いつかそんな写真を撮ってみたい。
ぼくのすぐ隣で撮ってた台湾の若い娘。彼女はスマホ派。思いもよらない広角の画角で動画を撮ってる。撮った動画を見せてくれたが、最近のスマホ動画はすごくきれいだ。ほめてあげたらインスタグラムのIDを交換しましょうという話になったのだが、残念ながらインスタグラムには力をいれていないんだ。
・・・こうして、「袖振り合うも他生の縁」を楽しむ。台湾で写真を撮る楽しみの一つだ。