アメリカは、一連の国際協定や国際機関からの脱退に続き、新たにWHO世界保健機関からの脱退及び関係を断絶した。
たしかにWHOは、新型コロナウイルスの感染拡大の中心地・中国武漢で何が起こったかについてきちんとした説明はしていない。
しかし、今年の米大統領選挙を考えると、劣勢のトランプ氏の生命線は中国叩きなのだろうと勘ぐってしまう。
もちろん、アメリカ経済再生は、トランプ氏の再選の鍵であることは言うまでもない。問題は「11月8日の投開票日まで」コロナ前の好調な経済に戻せるかだ。
対立候補は、失業率の高さを批判し、経済再生の具体的なプランを有権者に提示できればよい。
今、アメリカでは、「民主社会主義」が若者を中心に支持が広がっているようだ。
この先、世界の食料の安定供給もまた中国が破壊するだろう。そうなれば、アメリカの搾取の上になりたつビジネスモデルもまた破壊する。
米国における新型コロナウイルスによる死亡者数はすでに10万人を超えており、世界で最も多い。この死亡者数は、ベトナム戦争における米国人の死亡者数(5万8220人)を大きく上回っている。