最も幼稚で恥べきことに「後だしジャンケン」がある。幼少のうち、仲間を出し抜くために初めに覚える。そのうちに、それがどんなに卑怯で恥ずかしいことなのか普通の子なら感じるようになってくる。そして、自身の成長とともにそうした自己中心的な(自分ファースト)は影を潜め、他人のためにという自己犠牲の精神が宿るようになる。それが成長した大人だ。
最近のニュース記事を読むと、またしても新型コロナ感染の再拡大が都知事の失政と決めつける記事が目につき、非常に不快な気持ちになる。
これほどの新型コロナ感染の再拡大が予想できたなら、後だしジャンケンではなく、それに対する警鐘の記事を書くべきではないのだろうか。
そして事の原因を東京都政に責任を負わせるのはお門違いだ。「go toなんたら」の実施を決定した、あるいは推進した役人に反対意見を述べるべきじゃまいか。
それとも、政府にはたてつけないけど、東京都の女性知事にならできるというのだろうか。それこそ最低の人間だ。
ぜひ、後だしジャンケンではなく、この先、また繰り返されるだろう無謀な景気拡大策に対し、正々堂々と意見を述べてほしい。それが政治記者の務めだ。恥ずべき日本人ではなく、ちゃんとした大人になれ。