大島公園は島の東側(太平洋側)。古くは紀伊半島を巡回する船舶の、明治、大正、昭和にかけては、日本有数の好漁場・大室ダシ漁業の風待ちの島であった大島は、当然のことながら南部の波浮港、西の勾配が緩やかで平らな元町港、北の岡田港を中心に発展。断崖絶壁となって海に落ち込んでいる東側には人は多く住まない。
手つかずで残っている広大な土地を利用したのが大島公園。自然の地形を生かして総面積約327haの都立公園として整備されている。
その中心となるのが椿園と椿資料館。椿園には園芸品種約1000種3200本が植えられ、ヤブツバキ約5000本が自生する。椿園の整備は昭和32年ごろから。約60歳の公園。大島のヤブツバキは、雑木林を利用価値の高いツバキだけを残して伐採することで繁殖してきた。また一説によると、森にすむアカネズミが椿の実をあちこちに埋め、これが椿の繁殖に役立っているのかもしれないとのこと。
都立公園ということで、椿の管理は東京都。朝早く行くと造園作業の職員たちがメンテナンスや落花の整理などをしているのに出会う。
このため椿もメンテが行き届き、入園料が無料というのにそのクオリティの高さに驚かされる。やはり伊豆大島の観光の目玉は、ゴジラじゃなくてツバキだ。
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