tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

都内 イチョウ

2009-12-19 23:39:57 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

実は本郷のあたりは苦手だ。いつになってもコンプレックスが抜けない。
避けて人生を生きていこうとすれば、それも可能なのだが・・・。。

東大正門から安田講堂にかけての銀杏並木が素晴らしく見物人も多い。
だが、ぼくはコンプレックスのせいか、本郷通りの銀杏並木の黄色と東大構内の楠木並木の緑とのコントラストの方がリラックスして観賞できる。困ったもんだ。。

気力を振り絞り、赤門へ。漱石で有名な三四郎池に回る。ナナカマドの赤い実が印象的だ。
東大というと、「イチョウ」というイメージがある。たしか、校章はイチョウ。
夏目漱石の「三四郎」にもイチョウは出てくる。
「正門を這入ると、取突の大通りの左右に植ゑてある銀杏の並木が目についた。銀杏が向こうの方で盡きるあたりから、だらだら坂に下がって、正面の際に立った三四郎から見ると、坂の向ふにある理科大學は二階の一部しか出てゐない。其屋根の後ろに朝日を受けた上野の森が遠く輝いてゐる。日は正面にある。三四郎は此奥行のある景色を愉快に感じた。」

奥行きといえば、神宮外苑の銀杏並木は、絵画館を正面に、青山通り口から樹高の高いものを選んで植えて遠近感を持たせてある。こちらも愉快な景色。

イチョウの英名は Ginkgo。実は、ドイツ人医者・博物学者ケンペルが、日本に勤務中の見聞を記録した本の中で銀杏(ぎんきょう Ginkyo )を Ginkgo とタイプミスしちまったのが始まりという。
しかも、なぜかゲーテの詩は、1819年に出版された時には"GINKGO"ではなく "GINGO"。

Dass ich Eins und doppelt bin.
(私が一枚の葉でありながら 二枚の葉であることを)

「Ginkgo biloba」と題された詩が書かれたのは、1815年、ゲーテが66歳の時。
1817年、ゲーテはその詩を25歳も若いひとりの女性に贈った。
自宅の庭に植えてあったイチョウの2枚の葉を添えて。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tetujin)
2009-12-26 00:44:58
suggerさん。またまたいらっしゃい。
今度、外苑をご案内しますよ~。
自然ガイドの「キュルル」さんのように、鳥の話を熱く語る「ことはできないですケド・・・。

赤坂界隈には、おいしい店がいっぱいあるので、食べ歩きもまた楽しいです。。



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Unknown (sugger)
2009-12-26 00:08:40
外苑前の銀杏並木、まだ一度も訪れたことがないんです
一度言ってみたい場所です。
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Unknown (tetujin)
2009-12-20 23:35:25
PANSYさん。いらっしゃい~。

>紀尾井町には母校があるので・・
ひょっとしてPANSYさんは、ソフィアンと呼ばれる人の一人っすか?
この時期、クリスマスミサでの賛美歌が非常に懐かしい方だったりして?

・・・この時期にゴスペルを聞くと厳かな気持になりますね。。

>明日も素晴らしい日になりますように・・
ありがとうございます。
PANSYさんも。明日も良い日になりますように
~おやすみなさい
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Unknown (PANSY)
2009-12-20 19:39:53
こんばんは~♪

東大の校章はイチョウなんですね・・
縁がないもので知らなかった・・(笑)
まだ綺麗ですね~♪
私も今日は都内・・紀尾井町・赤坂界隈にいってました・・
紀尾井町には母校があるので・・緊張感はなくリラックスでした~~=*^-^*=

明日も素晴らしい日になりますように・・=*^-^*=♪Thanks!!
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