平渓(ピンシー)のスカイランタン。熱気球の原理を用いた天燈(ランタン)を飛ばし、先祖へ平穏無事を告げご加護を祈ることから始まった台湾の伝統行事。多くの人々が願いを込めて天燈を夜空に放つ。その歴史は古く、古代中国の三国時代、蜀の智将、諸葛孔明が敵方に星と見間違えさせるために夜空に放ったのが起源とされている。
ランタン飛ばしは18時から3時間にわたって開催。いい写真をと思えば、昼頃から地元台湾のカメラマンたちに混じってベストなカメラポジションでスタンバイする必要がある。
その会場に日本語の怒声が響き渡った。
「あっちへ行ってよ。2時間も前から待っているのに。ちょっと!!!私の靴に座らないでよ(;'∀')」
日本のおばちゃんが、台湾のおばちゃんにクレームをつけている。それも日本語で。・・・大したものだ。
一方、台湾のおばちゃんも激高。
「シャラップ!!!!!起来 喂你在说什么去某处」
中国語と英語で反撃。
日本じゃない外国の地で大声でいちゃもんをつける「大阪?のおばちゃん」の勇気には感心したが、中国系の人に対して大声でバトルを挑むのはちょっと無謀かなと思う。
この騒ぎに会場の警備員たちもやってきて、双方をなだめようとする。だがラチがあかない。しかもポリスの一人は、この騒ぎをカメラで録画している。やがて、女同士の口争いが男どもを交えた日台の言い争いに・・・
電車の席に荷物を置いて自分の領域を主張するのはやめましょうとの車内アナウンスもあり、千葉の山奥でもない限り日本ではあまり見かけなくなった。
それでも、例年、桜の木の下の場所取りは相変わらずだ。公共のスペースを他人とは絶対に共有しない・・・これが日本の常識なのかもしれない。
だが、これは世界では通用しない。余裕のスペースがあれば一人でも多くの人と共有する。これがグローバル・スタンダード。
第一、ランタン飛ばしが始まればみんな総立ちになり、座って観るどころの話じゃなくなる。現地に行ったら現地に従うしかない・・・と思うのだが。。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます