やあやあよいこのみんな暑さに負けずに元気でいるでござるかな!
今宵はサイバトロン第3のスクランブル合体ロボ、テックボット部隊5人が合体する事で完成する英知の合体戦士
コンピューティコン(C-91、コンピューティコン、5500円)の登場でござる!
本品は1987年に「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010」商品として販売された合体セットでござるが、本体仕様はテックボット単品販売品と同じものの説明書とカードはコンピューティコン専用のものが付属し、テックボット5体分のカードは付属しないでござる・・・
カードに描かれたキャラクター資料を確認できない事が残念でござるが、実はパッケージ裏にテックボット5体分とコンピューティコンの能力値が記されているので、単品版だと分らないコンピューティコンの能力も確認できるお徳用だったりしたのでござるよな。
宇宙を舞台にした「トランスフォーマー2010」では現行の地球メカニックに擬態する必要がなくなったので未来型スーパーメカでデザインされたのがテックボット部隊でござる。
リーダーはスペースジェットとベースモード(電子パルスキャノン砲)に変形する攻撃指揮官のスキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)で、5体合体では胴体部を担当するでござる。
そしてテックボット部隊2人目は、ドリルタンクに変形する砲撃員、ノーズコン(C-87、ノーズコン、880円)は5体合体では左脚を担当するでござるが、腕部合体モードにも変形できるでござる。
高速ジェットに変形する狙撃員のストレイフ(C-88、ストレイフ、880円)は5体合体では左腕を担当するでござる。
また、商品上は脚部合体モードにも変形できるので手足を入れ替える自在合体波可能でござるな。
赤いスーパーカーに変形する探索員のライトスピード(C-89、ライトスピード、880円)は5体合体では右脚を担当し、合体用パーツを変更することで腕部合体モードに変形可能でござる。
最後の5人目がスーパーバイクに変形する射撃員のアフタバーナ(C-90、アフタバーナ、880円)でござる!
彼も5体合体では右腕担当でござるが、脚部合体モードにも変形可能でござる。
なお、テックボット部隊は玩具上では説明されていないでござるが、アニメ上では突如大天才になったダイノボットのグリムロック(26、グリムロック、2300円)が完成させた新戦士でござる。
スクランブル合体は胴体部を担当するリーダーを中心に残り4人が状況に合わせて自在に手足を入れ替える合体方法でござるが、頭部・胸部プロテクター・左右拳・左右足用の合体用パーツを用いる必要性があるでござる。
スクランブル合体 コンピューティコン
左右対称なれど合体ロボらしい重量感のあるデザインが魅力のコンピューティコンでござるが・・・
如何しても日本人感覚からくるカラーリングは馴染めないキャラクターでもあるでござる。
しかしまあ、同じ寄せ集め合体系のデザインでも縮尺率が分らないSFメカにしたことで最もバランスが良いスクランブル合体ロボである事は間違いないでござるな。
問題はスキャッターショットの手持ち武器である自動酸粒子砲をそのまま手持ち武器にするのでボリューム不足を感じてしまうでござる・・・ まあ、当時の玩具技術ゆえに仕方が無いでござるよな。
では、コンピューティコンの能力設定は、合体する事により5人の精神が統一されて新たな人格ができあがり、大天才になったグリムロックより彼の知識や情報を転送されてほぼ無限大の演算能力を得る事になるでござる。
性格は細心の注意を払い、言葉を選んで話すので誰にも視聴しやすく話を聞いてくれるそうでござる。
能力値は体力(9)、知力(10)、速度(2)、耐久力(8)、地位(7)、勇気(10)、火力(7)、技能(9)で設定されており、武器は自動酸粒子砲で設定されているでござるが、強靭な体力と豊富なデータープロセス・通信・レーダー装置がコンピューティコン最大の武器のようでござる。
なお、商品は可動範囲が狭い為に、勇者王ガオガイガー(G-1、DX超神合体ガオガイガー、7200円)にも引き継がれた凶悪なニードリルが回らない上に膝もまげられない設計は痛いでござるよな・・・ 折角の元祖(?)ニードリルも宝の持ち腐れなうえにアニメ本編でも合体例を固定しているのに効果的に描かれなかったでござる・・・ 所詮米国人にはドリルの魅力が分っていないようでござるよな・・・
因みに説明書では紹介されていないでござるが、余剰パーツとなるテックボットの武器パーツの一部は取り付けが可能で強化武装モードに成るでござるな。
なお、膝のドリルは公式では下方に折り曲げているでござるが、男として日本男児としてドリルはビンビンにそそり立つモノでなくてはいけないと思うので立たせてあるでござる!
そして、手足を入れ替える合体パターンでござるが、コレも説明書に説明されておらず、シークレットギミック扱いでござる。
まあ、デザイン上ストレイフに脚部を担当させるのが辛くて合体パターンを隠したのかもしれないでござるかな? (笑)
なお、エアボット(C-55、スペリオン、5500円)やテックボット(C-76、ガーディアン、5500円)では合体位置を変えることにより、パワー型とかスピード型とかの設定があるのでござるが、テックボットの場合は無いでござる・・・
無論、テックボットもスクランブル合体ジョイントが共通なのでエアボットやプロテクトボットとの交互合体も可能なのでござるが、米国主流でアニメ化した場合は混成チームはよくとも混成合体を嫌い描かれる事が少ないでござる・・・
そう、ただでさえ合体による精神統一で別人格が生まれる設定に拒否感を持っている国民性では別チームとの合体では、チームワークが取れずに精神統一などできずに本来の力が発揮できないと云うのでござるよな・・・ まあ、確かにコンピューティコンの演算能力には支障があるかもしれないでござるが、日本的考えでの合体ロボは団結力であり、精神統一により基本能力以上の力を発揮するものでござる。
海外の合体廃止論者には、日本的思想でないと合体ロボの魅力は分らぬものなのでござるよな。
なお、コンピューティコンが復刻再販やリニューアルに恵まれない理由は、合体嫌いだけではなく海外のグリムロック崇拝者の恨みを買ってしまったことが大きいでござる。 (笑)
合体トランスフォーマーが再び脚光を浴びるには日本中心のシリーズ展開を待たなければならないでござる。