ごきげんようでござる!
現在のトランスフォーマーは映画の影響で米国車中心のトランスフォーマーが多く販売されているでござるが、やはり日本人として日本車のトランスフォーマーが見たいところでござるし、円高で日本車が売りにくい今だからこそ日本車をアピールしたいものでござる。
今宵は2010年販売の「TRANSFORMERS ALTERNITY」より光岡オロチに変形するデストロン軍団クエスターズ部隊・クエスター兵士、スカイワープ(A-04、MITSUOKA OROCHI / スカイワープ・ウイッチパープル、4725円)の紹介でござる!
本品は2010年5月に同時販売されたオルタニティ版スタースクリーム(A-04、MITSUOKA OROCHI / スタースクリーム・ホワイトパール、4725円)の頭部及び成型色変更品でござるが商品番号は共通でござる。
なお、商品名及びパッケージイラストや説明書は個別のモノが用意されているでござる。
さて、オルタニティのシリーズは日本車メーカーと正式ライセンスを交わした1/32スケールで設計された商品で完成度は大人の鑑賞に堪えうる変形ロボット玩具ではあるのでござるが、肝心な設定は「厨二病」全開の恥ずかしい商品でござる。 (笑)
いや~ 拙者も当初は、ジェットロン兵士を航空機ではなく自動車にしていてしまうのは如何なものかと思ったでござるが、悪役商品にも関わらず、光岡オロチという珍しい車種で設計されたのでござるから後世に黒歴史と呼ばれようともトランスフォーマー玩具の歴史では名を残すであろう一品でござる。
実際問題に映画等で登場する車は、自動車メーカーにとっては良い宣伝には成るでござるが、悪役が使用した場合や実際の事故事件で使われてしまうとマイナスイメージが付いてしまうので悪役なら敬遠するメーカーもあるでござる。
「バイナルテック」では外国車ともライセンスを取ろうとしたのでデストロン商品に関しては難しい状況だったようでござる。
光岡自動車としては、たとえ悪役商品でも映像化が無いオルタニティに関してはマイナスイメージよりも話題性を優先したのかもしれないでござる?
そう、トランスフォーマーも本品の場合は一般人を客層に捉えたのではなくコアなトランスフォーマー及び自動車ファンを狙ったものでござるから冒険できたのでござろうな? (笑)
しかしまあ、それでもジェットロンを自動車にしてしまうのは強引な設計でござる。
違和感を無くす為のフライトモード導入も、ダブルチェンジャー系オートボットのイメージが強いでござるから付け焼刃なイメージにしかならないでござる。
大人の鑑賞(対象年齢15歳以上)に絶えられる変形ギミックじゃないでござるよな。 (笑)
そう、羽さえ有れば空でも飛べる子供だましなデザインでも、大人を騙すためには其れなりの理由が必要となるでござる・・・
それが、通常空間内を超高速移動するエンジンと星間航行機関を併用したティオマス・ドライブによる力場の発生に乗る推進翼(インパルス・スラスター)だそうでござる?
難しい事を言って誤魔化そうとしていても自動車である必要を全く説明していないのでござるよな? (笑)
しかし、ヴィークルモードでの大きさ完成度はコレクションに最適なのでござるが、販売価格と商品サイズからくる変形の難しさは素人御免の設計思想で完全に初心者置いてけぼりな商品でもあるでござる。
ロボットモードはヴィークルモードを重視したカラーリングの為に違和感があったのでござるが、いざ変形させてみるとスカイワープ(23、スカイワープ、1980円)らしいイメージに仕上がるから驚きでござる。
そう、デザインは全く別物でござるが雰囲気は似せており頑張った設計であることが伺えるでござるな。
デザイン的には全く異なるリメイクでも元キャラのイメージを残せていれば違和感の少ないリメイクデザインになるでござるな。いやホント、リメイクデザインはさじ加減一つで変わるものでござるよな?
さて、オルタニティ版スカイワープの能力設定は、体力(7)、知力(6)、速度(10)、耐久力(7)、地位(5)、勇気(8)、火力(7)、技能(7)と設定されており、武器は超圧縮保存されたリザーブ物質から、様々な弾丸の投射体を自己生成・発車する実体平気のスポーン・ガン(×2)でござる。
特殊能力の瞬間移動(スペシャルワープ)は「現実を操作・歪曲する」リアリティワープ能力が追加され、デストロン屈指の卑劣な技をえたようでござるが、彼自身が知性の欠如ゆえに高次元世界の概念を理解しておらず、新たな機能を使いこなすには誰かの指示がなければ使いこなせないそうでござる?
設定上はオルタニティ候補者でメガトロン(A-02、NISSAN フェアレディZ / メガトロン・ブレードシルバー、4725円)の直属部隊エクスターズの一員であり、準オルタニティ並の力である単独星間航行と次元移動も可能なようでござる。
まあ、度を越した馬鹿な設定さえなければ「オルタニティ」も評価できるのでござるがユーザー置いてけぼりの完全な自己満足のシリーズに成ってしまったのが痛いでござるよな・・・
そう、アホな設定と現行日本車に限らず世界観を広げていけば、もっと成功するはずだと思うし、現行車の売り上げを気にして契約が出せないメーカーでも旧車ならイロイロと大丈夫だったのではないでござるかな?
拙者はいまだにオート3輪に変形するショウキ(C-125、ショウキ、850円)とかスバル360に変形するバンブル(11、バンブル、500円)のようなレトロ系トランスフォーマーが欲しいと思うのでござるよな。 (笑)