ごきげんようでござる!
1972年の9月30日に、「クレーン等安全規則」が交付されたことから、1980年に日本クレーン協会とボイラ・クレーン協会が9月30日を「クレーンの日」と制定したそうでござる。
ちゅー事で今宵は2009年展開の「トランスフォーマー / リベンジ」よりクレーン車に変形するディセプティコン・コンストラクティコン部隊兵士、ハイタワー(EZコレクション・デバステーターD7、ハイタワー、630円)の紹介でござる!
本品はロボット同士の合体を嫌う欧米の目を避けるべく、日本・アジア地区限定で販売されたEZコレクション・デバステーター(全7種、各630円)の一品で、パッケージは日本販売のEZコレクションではなく海外販売版と同じくブリスターパックの形式はとっているものの、パッケージ表記は日本語で書かれているでござる。
そう! EZコレクション版デバステーターは7体のトランスフォーマーが合体する巨大合体兵士でござるが、通常販売されたRD-16版デバステーター(RD-16、デバステーター、15750円)は6台の建設車両に分離する巨大兵士なのでござる。
従来のトランスフォーマーファンの間ではコンストラクティコン(日本名、ビルドロン部隊)は合体するものと暗黙の決まりがあるのでござるが、ファン以外に見せる世界規模の映画と成ると事情が変わってきて、合体の必然性や個性が失われるロボット同士の合体は否定されたり、合体による魂の汚れ等の宗教的解釈で映画本編ではロボット同士の合体は避けられ、ハイタワーも劇中ではロボットモードに変形しないクレーン車でござる。
商品は簡易構造ながら、クレーンフックやアームを別個に展開する凝った商品で、建設車両系変形ロボット玩具としては合格点でござる!
が・・・
ロボットモードは、特徴を強調した型のデザインなのでござるが・・・
コレだとロボットモードに変形する利点があるのか疑問なデザインでござるよな?
まあ、確かに人型に捉われない柔軟なデザインでござるが、トランスフォーマーとしての様式美がないデザインでござるが、コレはコレで興味深いデザインでござる。
そう、フェイスガードで防御された頭部にティラノサウルスのような前肢に加えて頭頂部から吊るされたアームは作業用ロボットのデザインとしてみれば愛嬌があるでござる。
ただし、等身大以下の小型ロボットに限るでござるが。 (笑)
なお、EZコレクション本来は廉価版商品なのでパッケージにはキャラクター設定は記載されておらず、たとえEZコレクションのみの販売キャラクターであっても詳細は記されていないでござる。
短い設定よりキャラクターを推測するのが楽しみの一つだけに残念でござる。
ただ、言える事は初代ビルドロン部隊(37、デバスター、5800円)でハイタワーに相当するのはクレーン車に変形する衛生兵のグレン(33、グレン、980円)でござるから、破壊活動と精密作業のみに特化したデザインなのかもしれないでござるな?
しかしまあ、本品の最大の売り文句は7体合体であり、ハイタワーはデバステーターの左腕を担当するでござる。
そう! 所詮は合体ロボの手足担当ロボでしかない存在でござる!
だから、合体型トランスフォーマーは没個性だと言われ無い為にも、手足担当でも濃いキャラクター設定を付ける必要があるでござる!
まあ、結果的に本品は日本の合体文化を正当主張することなくアジア限定販売で逃げた商品でもあるでござる。