ごきげんようでござる!
ロボットの性別に人間的特徴を取り入れたデザインはオカシイとか女性蔑視だとか言われるでござるが、女性のトランスフォーマーであるからこそ女性的特徴を現すデザインの商品の方がファンとしては嬉しいものでござる。
まあ、人間的女性の特徴をデザインンに取り入れただけで、「やりすぎだ!」「気持ち悪い!」「変体」「ロリコン」などという一般人の意見もあるでござるが、見た目のデザインは大事だと思うのでござるよ・・・
そう、デザインが出来てしまえば設定なんて後から考えれば良いだけでござる! (笑)
今宵は2004年に「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ リターンズ」商品として販売された、サイバトロン・妨害工作員
ブラックウィドー(BR-04、ブラックウィドー、1999円)の紹介でござる!
本品は2000年に海外で販売されたビーストウォーズ3部作の「BEAST MACHIES」版ブラックアラクニア(日本未販売)の成型色変更商品でござるが、より劇中に近いカラーリングに変更された商品でござる。
「ビーストウォーズ リターンズ」の題名は「BEAST MACINES」の日本名であり、1999年放送作品が2004年にようやく日本でも展開されたという意味を含めて「帰ってきたよ!」のリターンズでござる!
なお、日本販売商品は劇中登場キャラしか販売されず、シリーズすべてトイザらス限定販売という変則的な販売方法が行われたでござる。
まあそれゆえかパッケージデザインはスライド式ブリスターパックを採用しており、説明書はパッケージ裏に描かれただけで、キャラクター設定すら記されていない少々残念なパッケージでござる。
なお、1999年販売の「BEAST MACHINES」の商品はCGアニメ製作側の暴走と玩具製作側の意見が反映されていない為に劇中デザインと似ている商品は少なく、本品を含む2000年販売商品はCGアニメに近づけてデザインされたはずなのでござるが、何故か劇中のカラーリングとは異なり海外ファンでさえも戸惑ったそうでござる・・・
理由は定かではないでござるが、ビーストウォーズの終焉を迎えた原因の一つでござろうな?
ゆえに日本販売では劇中のカラーリングに似せて販売しており、多くの海外ファンも買いあさったと聞くでござる。 (笑)
確かに劇中のグロテスクなカラーリングを再現しており、クリアパーツ多様することによって勇気生命体と機械生命体が融合したテクノオーガニックスパイダーらしい商品でござるな。
ただ・・・ クモの目が塗装されていないのが残念でござる。
商品ギミックはクモの前脚を動かすと牙が連動して動くアクションギミックを備えているだけで、スパーククリスタルに連動したギミックもないデラックスクラスの商品でござる。
まあ、コレが物足りないという御仁もいるでござるが、本品の魅力はロボットモードーにあるでござる・・・
「あたしキレイ?」
ロボットモードは数あるトランスフォーマーでも最も細身で女性らしいシルエットでござるが・・・
一般ウケするようなデザインではないのでござるよな・・・
ハッキリ言ってしまえば、「グロイ!」「怖い!」で、萌キャラ最前線の日本では辛いキャラクターでござる。
流石に玩具では、CGアニメに似せたとはいえ目が6個ならぶ劇中の顔は変更されて、バイザーを装着した姿でデザインされており、バイザーを開閉する事により6個の目を再現しているでござる。
日本版ブラックウィドーの口癖である「あたしキレイ?」のセリフは自虐ギャグ以外に何者でもなく、声優を勤めた柚木涼香嬢も豹変には戸惑いつつ「ビーストウォーズの萌キャラ」と開き直っていたでござる。
いや~あのグロくて暗い「BEAST MACHINES」を原文のまま放送していたら救いようの無い作品になっていたので、ビースト劇団によるノリの日本語訳は成功でござるよな。 ・・・まあ、細かいツッコミどころは多数あるでござるが、サラっと流すでござる。 (笑)
そう、一応正義のサイバトロン所属であるブラックウィドーのデザインは元デストロン兵士とはいえ、あまりにも怖く子供が泣きそうなデザインは一部の人からは賞賛されようとも、一般的には怖く、外見で人を判断しちゃいけないという事を強調するするうえでもテンポの良い明るい会話は大事なのでござるよな。
なお、日本版商品ではキャラクター設定が記されていないので海外版ブラックアラクニアの設定を紹介しておくでござる。 能力値は体力(5.5)、知力(9.3)、速度(7.2)、耐久力(6.8)、地位(5)、勇気(7.6)、火力(6.1)、技能(8.5)で、武装の金属劣化ウェブを使って敵を捕獲したり攻撃したり、自らの防御にも使用可能でござる。
しかし、残念ながら商品では武装関係のギミックは再現されていないでござる。
それどころか、パッケージ裏の取扱説明書では、ロボットモードのアクションギミックとして上半身の可動が紹介されていたりするのでござるが・・・ たた単に本品の上半身と下半身はボールジョイントで接続されているだけのじょうたいであり、バネ等を利用したスイングアクション・ギミックを内蔵した商品ではないのでござるよ・・・
そう、ただ「ここ動く~」の関節であり、アクションギミックとは呼ばないのでござるよな?
う~む・・・ バカ殿と化した恋人のシルバーボルト(BR-10、シルバーボルト、1499円)はレギュラーサイズの商品で販売された為に、並べると不具合になるなど違和感があるのでござるが・・・ よくよく考えると本シリーズに置いて恋人関係(?)にあるカップルでは女性側(BR-13、ビーコン・ストライカ、1799円)はデラックスサイズで販売されているのに対し、男性側(BR-14、ビーコン・オブシディアン、1299円)はレギュラーザイズで商品化されているでござる?
これは米国における女性優位を皮肉った商品展開なのでござろうか?
真意は如何あれ、何を意図して設計された商品か計り知れないでござるが、本品はクセのある商品で万人に受けるものではないでござるな。
まあ、「打倒!日本の萌キャラ文化」を意識してデザインされたものではないとしても、女性美を美しくデザインに取り入れる感性と美しさの中にある怖さを表現したデザインちゅーのは違うでござる。
そう、日本人の場合は外見が人間に近いほうが親しみがわく文化に対して欧米で人間に近いデザインの方が騙されそうで怖いという意見もあるでござる。
まあ、日本の現用ロボットでも下手に人形の顔をしたロボットは怖く感じるもので、外見蔑視ではないにしろ、美人に見える顔は大事だと思うでござる。 (笑)