ごきげんようでござる!
所変われば品変わるの如く、世界規模で展開される「トランスフォーマー」は御国事情や文化的背景にて趣味趣向が変わってくるものでござる。
その為に米国を主眼とに置いた玩具の日本販売では如何しても趣向が異なるので購入意欲すら沸かない人気商品も存在するでござるな。
今宵は2011年販売の劇場版「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」商品として販売された、ロボットフィギュア版スタースクリーム(TF3・ロボットフィギュア、スタースクリーム、2940円)の紹介でござる!
本品は非変形のアクションフィギュアだったりするでござるが、パッケージは日本では珍しい海外仕様のオープンパッケージで販売され、日本販売版は日本語表記のシールを貼り付け、メックテックウォーズ対応カードが1枚付属するでござる。
なお、付属カードはステルスフォース仕様のカードでござるな。
さて、本品は非変形の劇中プロポーション優先のアクションフィギュアとはいえ、対象年齢4歳以上に定められた商品ゆえに可動を最小限に減らし耐久性を高める為に太めにディフォルメされたデザインで商品化されたでござるな。
2009年の「トランスフォーマー / リベンジ」時に販売された非変形のアクションフィギュア、ロボットレプリカ(ロボットレプリカ、スタースクリーム、2079円)がコレクター向けなのに対して本品は完全なる低年齢層向けの商品だったりするでござる。
しかも、販売価格はロボットレプリカやデラックスクラス商品よりも高いとなればよほど濃いファンでないと買わない一品でござろう・・・
そう、海外ならいざ知らずキャラクター玩具帝国である日本の子供たちからしてみればトランスフォーマーよりも魅力的な玩具が多く、今現在、トランスフォーマー玩具を買う小学生以下のファンなんて稀でござるから、完全に劇場版デザインは日本の子供たちには合わない商品でもあるでござる。
本品最大のアクションギミックであるアタックモードの変形は胸部のファンクションシンボルを押し下げる事により、胸部がスライドして砲門が現れ、背中の翼が起き上がる連動ギミックでござるが、オープンパッケージであるためにかわずにギミックを確かめてしまう事が可能なのでござる。
確かに、一発ネタのアクションギミックは癖になる面白さがあるかもしれないでござるが、日本人感覚だと購入前に試してしまえば満足する場合が多いのでネタ晴らしは購入に結びつかないような期がするでござる。 (笑)
更に本品はオープンパッケージでござるが、台紙で隠された背中部分の塗装が行われていない手抜き商品で販売価格に見合っていないのが辛いところでござる。
エイリアンタゥーを省いて塗装工程を減らすのは仕方が無いでござるが、流石に背面が未塗装なのは関心できないでござるよ!
これなら電子音ギミックを搭載したパワーボッツ系の大型アクションフィギュアの方がそれなりに価値があったのではないでござるかな?
本品は日本市場の趣向を考えずに販売しちゃった商品だと思うのでござるよな・・・
コレが店舗に並んでホコリを被る状態になればトランスフォーマー商品は売れないという印象になり、玩具販売規模が小さい地方等はトランスフォーマー商品を扱わない店舗が増えるのでパッケージを変更するなり販売価格を下げるなりして日本人の趣向に合わせるべきだったと思うのでござるよな。
なお、本品で褒めるところといえば、背中の羽がパタパタと動くのが意外とカワイいとろでござる。 (笑)