「重い・・・ 」
それが、バイナルテック版コンボイ(BT-22、コンボイfor.ダッジ・ラムSRT-10、5775円)を最初に手にした時の観想でござる。
2006年に海外ではオルタネータズ(日本名、バイナルテック)版オプティマスプライム(21、オプティマスプライム、日本未販売)として販売されるも、日本ではバイナルテックの販売不振により、テコ入れ(?)としてバイナルテック・アスタリスクが展開されるも、タカラトミーの合併によるゴタゴタで、バイナルテックとしては販売されず、TF史に黒歴史として残されるであろう「キスぷれ」バージョン(コンボイ×メリッサ、6825円)として一般人なら購入も躊躇う恥ずかしいデザインの箱にて販売されたでござる。
確かにキスぷれ版コンボイは、オルタネーターズ版オプティマスプライムと同じくプラスチック製のボディであるが、表面は塗装され、ナンバープレートや目の色等の塗装も異なっており、完成度は増したものの・・・
新規ファンを獲得する為の販売戦略は裏目にでて・・・
一般客は離れて、バイナルテックは中断する結果となったでござる。
そう・・・ 少なくとも、トランスフォーマーに、「萌え」を持ち込む事は無いよりも、有った方が好いでござるが、前面に押し出してしまう事は過剰であり、新規ファンを呼び込むにしてはアピール度が足らず、元来のトランスフォーマーファンからは遺憾を表明され、バイナルテックで呼び込んだ一般客には完全に引かれる結果となったのでござるな。
トランスフォーマーファンは、ダイキャスト製ボディによるバイナルテック版の販売を期待していたものの・・・ キスぷれの失敗によりバイナルテックも中断する結果となったのでござる。
更に、2007年のワンダーフェスティバル2007冬にて、ダイキャストボディの、ブラックコンボイ(BT-17、ブラックコンボイfeat.ダッジ・ラム SRT-10、6500円)が限定販売されたものでござるから、ダイキャストボディのコンボイの販売が否応が上に望まれたわけでござる。
そして、2008年・・・ 遂にバイナルテック復活が発表され、「キスぷれ」の恥ずかしい箱の為に購入を躊躇ったファンには朗報であり、奇しくもダッジ・ラムSRT-10の制式日本販売会社がオープンした矢先、話題的にも調度好かったハズなのでござるが・・・
何故か・・・ 本品は販売延期となったのでござる・・・ ?
う~む・・・ 詳細は分からぬが、バイナルテックは実車メーカーとの契約により販売できる商品でござるから、ダッジ社にしてみれば、前年度の映画でGMが前面的に活躍していたにの対し、日本では「キスぷれ」によるオタクの車のイメージが付いてしまい、ショーウィンドーに箱のまま飾れないなどと、これから実車を売っていくメーカーにしてみればマイナスイメージにしかならない為に販売許可が下りなかったのではないでござるかな。? (笑)
まあ、紆余曲折するも、遂にダイキャスト製のバイナルテック版コンボイが販売されたでござる!
そう・・・ バイナルテック版コンボイの重さは、ファンの期待による重さなのでござる。
さて、本品ほ荷台の内側が黒く塗装されていない「きすぷれ」版に準ずる塗装でござるが、ナンバープレートは「キスぷれ」版と異なり「DODGE」と表記されているでござる。
無論!本品には「メリッサ・フェアボーン は付属しません」であり、サーフブレードやドラマCDは付属しないでござる! (笑)
が!付属武器としては、エンジン部が変形するイオンブラスターのみと・・・ ちと心細くなったでござる。
さて、ロボットモードはダイキャストボデイである為に、自重で立たせにくい(個体差?)欠点もでてきたでござるが、独自の存在感は薄れていない商品でござる。
しかし・・・ 説明書が簡略化されて為に、トランスフォーマー初心者には変形が辛いかもしれないでござるな。
まあ・・・ 「キスぷれ」版の説明書は初心者にも分かりやすかったモノであることは認めるでござる。 (笑)
本品は、バイナルテック版コンボイの目は、「キスぷれ」版の黄色と異なり、オルタネーターズ版と同じく水色に塗装されているでござる。
一応、平行世界の同一人物であり、別人であることを表しているのでござろうな。?
さて、本品の商品設定では、販売時期もあり、先に登場したブラックコンボイの存在を意識し、自分と同じ姿で悪事を働くブラックコンボイを許さず、あえてブラックコンボイと同じ姿のバイナルテック・ボディに乗り換え決着を付ける事を誓う! ・・・と、言う事はバイナルテック・ボディは一時的な仮ボディのようでござる。
そう・・・ 如何やら、次期販売予定のオルタニティ版コンボイ(NISSAN GT-R/CONVOT・アルティメットメタルシルバー、2009年1月販売予定)の繋ぎなのでござるな。
う~む・・・ バイナルテックは弱点である販売価格を下げる為と小型化による収集のしやすいオルタニティにシフト変更するようでござるな。
未だ日本未販売のオルタネーターズ商品が存在するだけに、コレでバイナルテックが終焉するのは勿体無いでござる。
常に新作とは言わないまでも、年に2~3体くらいの間隔で販売をつずけてほしいものでござる。
まあ、実際に現在販売中のバイナルテック商品は仕様変更品ばかりなので、売れ行きはイマイチのようでござるが、完成度の低い商品ではないので、長期的に販売するのが一番いい方法なのかもしれないでござるな。