トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

2012年は辰年

2012-01-01 05:18:12 | 変形ロボット玩具

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新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしく仕るでござる。

拙者自身のリアルでは本年の正月行事は喪中の為に自粛中でござるが、ブログの上だけでも平常運転していきたいものでござる。

さて、2012年の本年は辰年でござる。

そう、辰と言えば龍でありドラゴンであり竜だったりするでござる!

トランスフォーマーでもドラゴンをモチーフにした商品は多く、干支にちなんでよそ様のサイトの新年一発めレビューはドラゴン系トランスフォーマーで更新されるでござろう。

無論、拙者とて干支で縁起を担ぎたいものでござるが、如何もネタが被ってしまいがちなのは面白くないでござろう?

そう、拙者は天邪鬼な体質もあるでござるから、他人と同じネタは避けたいのでござるよな。 (笑)

そこで、2012年一発めは・・・

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青龍ネタで、2002年にタカラが販売した「爆転シュート ベイブレード2002」より、ジョイントフィギュアのドラグーン(AF-01、ジョイントフィギュア ドラグーン、480円)でござる!

いや~ 拙者の場合はベイブレード世代ではないので、全くベイブレード商品は買っていないものでござるが、唯一本品だけ購入していたのでござるよな。

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そう、本品は「ドラグーンモードからベイモードへ変形するぞ!」のキャッチコピーに引かれて変形構造を調べる為に購入したでござる。

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本品はPVC製のフィギュアで各部位は接着されておらず、動かす事が可能でござるがポージングは難しい商品でござるな。

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なお、ドラグーンの設定は主人公・木ノ宮タカオが使用する四聖獣(青龍)の力が宿ったベイブレードだったりするのでござるが、本品の様なデザインではなかったりするでござる。 (笑)

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アニメ本編のデザインと異なるのは如何なのよ?

と、思ったりするでござるが、拙者的には如何にもなデザインが好きだったりするでござる。

まあ、玩具からアニメを見るかアニメから玩具を買うかで本品の価値が違ってくるでござろうな?

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そして、気になった変形方法は組み替え方式であり、有る意味ベイブレードらしいカスタマイズな変形方法でござる。

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ドラグーンのベイモードもソレらしい形ではあるでござるが、これまた似ていなかったりするでござる。 (笑)

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しかも、本品のベイモードは独楽として回転できない商品でもあるでござる。

幾ら変形フィギュアであるといっても、回してなんぼのベイブレードで回せない欠点はファンとして如何なのでござろうか?

拙者的のような玩具好きから言わせてもらえば問題ないでござるが・・・ トランスフォーマーファンの立場で言えば変形できないトランスフォーマー商品と同じく微妙なモノなのでござるかな? (笑)

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なお、本品はジョイント位置を組み替えた変形により、イロイロと形を変えたり別売りのジョイントフィギュアとの組み合わせも可能なようなので、遊び方には自由度があるでござるよな。

他の商品を買わなかったのが若干悔いがのこるでござるよな・・・

ふ~む・・・ 最近のベイブレードはなにやら凄いモノらしいでござるが、ベイブレードが流行った原因である安価でカスタマイズ性にすぐれた自由度、対人対戦などをトランスフォーマーにも活かしてもらいたいものなのでござるよな・・・ ちゅーか、何故にタカラトミーはトランスフォーマーとベイブレードのコラボを行わないのか不思議でしょうがなかったりするでござる?

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なお、本品はちょうど10年前の商品であり、10年と言えば完全にファン層も代替わりしていたりするでござるよな。

拙者も古い人間でござるから、如何しても・・・

お正月には凧あげて~♪

独楽を回して遊びましょ~♪

な、イメージになってしまう訳だったりするでござるよ。 (笑)





邪鬼玉

2011-07-28 14:03:47 | 変形ロボット玩具

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2011年7月23日、日本のアニメーション史に大きく貢献したアニメーター芦田豊雄 師匠が天に旅たたれました、今宵は追悼の意味を込めて1988年にキャラクターデザインを勤めた「魔神英雄伝 ワタル」より、タカラより販売された邪鬼玉(全3種)を紹介させていただくでござる。

邪鬼玉はドン・ゴロ将軍ドアクダーの息子、虎王に与えたアイテムで、小型の魔神に変形するでござる。

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先ずは登場回数が最も多いライオンに変形する邪鬼玉の邪獅子(神部超秘宝、ジャレオン、680円)でござる!

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さて、「魔神英雄伝 ワタル」商品は大きく分けると主力商品の簡易組み立て式玩具のプラクション・シリーズと劇中アイテムの神部超秘宝(シンブスーパーアイテム)に分けられ、邪鬼玉は超紳部秘宝商品になるでござるが、商品的には新規に制作されたものではなく1984年に「ニューミクロマン」商品として販売された流星ロボ・メタルレオ(MC-15、メタルレオ、980円)の台座と武器パーツを削除した非メッキ商品でござる。

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商品はダイキャスト製パーツを一部使用したプラスチック製の球体で何を目的とした玩具なのか分らないでござるが、「魔神英雄伝 ワタル」本編では携帯用アイテムとしての球体のようでござるな。

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変形方法は「おもしろカッコいい」立体パズルを思わせる凝った折り畳みが魅力の一品でござる。

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流星ロボ時代はメッキ処理とダイキャスト製パーツで重厚間のある商品だったでござるが、本品は未塗装状態で販売されたので少々チープ感が出てしまったでござる。

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アニメ作画と同じ塗装パターンとはいかなくとも、せめてジャレオンの目くらい塗装してもらいたかったでござるが、本品は日本製造品ゆえにコスト削減で塗装が省かれたでござる。

そう、プラクション商品は組み立て式にしたことで製造コストを下げた結果、完成品の邪鬼玉の方が販売価格が上がってしまったでござる。 当時、プラクション商品がヒットした要因のひとつが手ごろな販売価格であり、簡易式の組み立てキットであった事も大きいでござるよな。

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確かにジャレオンのアニメ本編登場回数が多い邪鬼玉でござるが、シリーズ商品としては中途半端で人気商品とはいい辛いでござる・・・ まあ、商品数を増やす為の流用商品枠でござるが、アニメ本編では優遇されていたでござる。 そう、「魔神英雄伝 ワタル」はタカラの玩具販売を前提としたアニメでは玩具販売も成功した作品でもあるでござる。 (笑)

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続いてカラス(?)に変形する邪鬼玉の邪黒烏(紳部超秘宝、ジャクロー、680円)でござる。

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本品も1984年に「ニューミクロマン」商品として販売された流星ロボ・メタルホーク(MC-16、メタルホーク、980円)の武器パーツと台座を削除した非メッキ商品でござる。

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本品もダイキャスト製パーツを露出部分に使用されているでござるが、邪鬼玉モードでは他の3体とシルエット的には変わらないでござる。

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しかし、変形方法が3体とも異なっており、異なるロボットモードになる設計は良いでござるな。

何だかんだ云って1984年にバンダイが展開した「タマゴラス」とかのライバル商品な訳でござるが、ドチラも工夫されており現在SEGAが展開中の「爆丸」にも影響を与えているでござるよな。 (笑)

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さて、ジャクローも残念ながら未塗装状態で販売されてしまったのでチープ臭がするでござるが、デザインはなかなか面白いものなのでござるよな。

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元もとの商品は鷹をイメージしたようでござるが、「魔神英雄伝 ワタル」ではカラスのようでござる? しかし、パッケージでは「イーグルに変形する、おもしろカッコいい玉だぞ!」と記されているでござる?

アニメ作画だと誤魔化しも利くでござるが商品的にはちとつらいでござる。 やはり目やクチバシくらいは塗装すべきだったでござるよな。

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なお、本品は可動箇所が多いために意外とポージングが楽しめる商品でござる。

当時はトランスフォーマーにも流用されず、不器用な米国人向けに設計しなかった事が幸いしたでござるな。 (笑)

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そして最後がロボットに変形する邪鬼玉の邪機人(神部超秘宝、ジャキラ、680円)でござる。

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本品も1984年に「ニューミクロマン」商品として販売された流星ロボ・メタルマン(MC-14、メタルマン、980円)の武器及び台座パーツを削除した非メッキ商品なのでござるが、ジャレオンジャクローと違い金型を一部改修しているでござる。

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その為か球形時に少々ズレが生じてしまいでござるが、本家のメタルマンを入手していないので確認ができないでござる?

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ロボットモードの変形はメタルマンと同じでござるが、「魔神英雄伝 ワタル」の世界観を考えたときのロボットモードのデザインに違和感が生じたのでござろうな・・・

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頭部と胴体部のモールドを彫りなおして胴体部が顔となるデザインに作り直しているでござる。

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ふむ、「魔神英雄伝 ワタル」の世界観を考えれば悪くない変更でござるが、商品が未塗装なのが辛いところでござる。

塗装工程によるコスト削減は仕方が無いとしても、顔をシールで対応する考えはなかったのでござろうか? 昨今の組み立て式食玩では顔もシールで再現する商品が多いでござるが、元々顔をシールで表現する技術はタカラが1967年の「ゴワッパーファイブ ゴーダム」の可動フィギュアで使用した反則的な技術だったのでござるよな。 (笑)

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なお、ジャキラも可動箇所が多い方なのでござるが、脚部構造と背部に重量が掛かる為に立たせにくく、ポージングがとりづらい商品でござる。 本来は武器パーツを腕に取り付けてバランスを取っていたのかもしれないでござるな?

それを考えれば3体中一番残念な商品に感じてしまうでござる・・・

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なお、邪鬼玉は1997年に「たまごっち」ブームに便乗してキーチェーンを取り付けたエッグビースト(全6種・各500円)として日本版「ビーストウォーズ」のオリジナル商品として販売され、更に2007年にはスパークボット(トイフェス限定、スパークボット、3800円)とし販売されているでござる。

彼らは「ニューミクロマン」商品・流星ロボとして販売され、その後「トランスフォーマー・ザ・ムービー」のユニクロン(未販売)に付属する小惑星として検討されたり、「魔神英雄伝 ワタル」で邪鬼玉として販売され、「ビーストウォーズ」ではエッグボット、「キスぷれ」ではスパークボットなどと名を変え箱を変えて販売されたタカラの財産でござる!

しかし・・・ 今年は日本アニメを支えた関係者の訃報が多いでござるが、残された作品は全てアニメファンの財産として残っているでござる。


ロボウィール

2011-07-22 13:44:26 | 変形ロボット玩具

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世の中、変形ロボット玩具をデザイン・設計するにあたり多少は似てしまう必然性がでてしまう場合もあるので、少々似ているからと言えパクリといってしまうのは言過ぎでござる。

多少のアレンジを加えて差別化するのはよいでござるが、そっくりそのままコピーしてしまうのはパクリ以前に全く工夫して物事を製作する創造性や向上心もなにもない悪意の偽物でしかないでござる。

今宵はヒット商品には成らなかったものの独創性だけは認めたい米国マテル社製の「ロボウィール」より悪のネガボット軍団!

ダブルバレルブラスター(ネガボット:N3、ダブルバレルブラスター、750円)の紹介でござる!

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本品は2001年にバンダイとマテルが共同開発したミニカーブランド「ホットウィール」の派生商品として販売され、日本では2002年に海外パッケージに日本語表記の説明書と商品名を貼り付けて販売されたでござる。

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さて、「ロボウィール」の世界観設定は、宇宙からやってきた謎の生命体が地球の車に宿り、正義のポジトロンと悪のネガボットに分かれて戦う何処で聞いたような設定でござるが、ホットウィール用のコースを走らせる他にロボウィール専用コース(バトルアリーナ、8300円)で遊ぶことが出来るミニカー+ロボット玩具の意欲作でござる。

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本品は第1弾商品14種の一品で、ポジトロン商品のモビルモーター(ポジトロン:P3、モビルモーター、750円)と金型を共通する成型色変更商品でござる。

そう、ロボウィールは善・悪に分かれているでござるが同型商品の安易な使い分けだったりするでござる・・・

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なお、ダイキャスト製のシャーシ部分もシリーズ共通の様で、プラスチック製の外装とロボット本体で差別化を図っているでござる。

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なお、ロボットモードの変形は運転席部分を車体より引き上げるだけでロボットモードに変形と言うか本体ロボットが現れる独自の変形方法を採用しているでござる。

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しかも、レースカーの外装(プロテクター)は取り外してしまうロボットモードなので元のヴィークルモードを全く活かしていない珍しいデザインでござる。

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更に表裏対象のデザインでござるが、一応腕・膝の向きで前後が決められているでござる。

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なお、両腕には名前の由来でもある二連装の銃火器を取り付けてロボットモードが完成するわけでござるが・・・ 本品も米国安全基準のお蔭で武器に軟質パーツが使用されているでござる。

う~む・・・ 軟質パーツよりも誤飲対策で小さな武器パーツを付けない方がよい様な気がするでござるが・・・ 米国安全基準は分らないでござるよな?

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しかしまあ、本品のロボットモードでの面白みが無いデザインでござるが、あくまでホットウィールとしての走行性を残した設計思想はミニカー屋らしい拘りでござるよな。

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なお、ダブルバレルブラスターにも設定があり、新人教育を担当する巧妙な戦士のようで、ヴィークルモードでは時速165マイルで走行し、武器はモルタル&ミサイルランチャーと中重量ネオジウム合金製のプロテクターを身に着けているそうでござる。

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ロボットモードでは外装パーツを付け替えて武装したり、シャシーシより外して遊べるでござるが、ホットウィール同様専用コースで遊ぶのが正しい遊び方(?)のようでござるが、拙者はバトルアリーナセットを購入していないので序でにもう1体紹介しておくでござる。

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本日2体目のロボウィールはフォーミュラーカーに変形するネガボットの兵士、フォミュラーファイター(ネガボット:N7、フォミュラーファイター、750円)でござる!

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本品もロボウィール商品第1弾として販売された訳でござるが、やはりポジトロン商品のレーザービーマー(ポジトロン:P7、レーザービーマー、750円)と金型を共通する成型色変更商品でござるな。

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フォーミュラーカーとしては車高が高いような気がするでござるが、ダイキャスト製シャーシはシリーズ共通でも前輪は一回り小さいタイヤが装備されている拘りは流石ミニカー屋の設計だと関心するところでござる。

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まあ、たとえ空気抵抗を考えていないデザインでも専用コースを走らせるのであれば問題はないでござるよな。 (笑)

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なお、本品の変形方法もシリーズ共通(?)なうえに日本版説明書も共通(?)らしい大雑把作りで固有名称は記載されていないでござる。

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因みに変形方法は最初に外装パーツを外しておいても変形可能であり、ロボットモードからの変形も逆手順で変形できるでござるな。

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フォミュラーファイターのロボットモードも前後対称のデザインでござるが、V型エンジン風の胴体部と旧型のレーサーヘルメット風デザインが地味に面白いでござる。

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ただ・・・ 本品も軟質パーツ製の武器を腕に取り付ける訳でござるが、武器パーツのデザイン上、せっかく拳に穴が設けられているのでござるから手持ち式にするべきでござるよな?

しかも、本デザインで軟質パーツだと銃身に歪みが出てしまうなどマイナス店が目立ってしまうでござる。 無理に武器パーツを付けなくてもよかったような気がするでござる・・・

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さて、フォミュラーファイターの設定はヴィークルモードでは時速275マイルで走行し、2丁のレーザーガンと軽量ジルコニウムのアーマーで武装したスピード自慢の兵士のようでござる。

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無論本品も外装パーツを取り付けたりシャーシを外す事もできるでござる。

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シリーズを通して共通のギミックとデザインバリエーションの少なさが本シリーズの失敗を演出してしまったようで、販売促進用のプロモーションアニメ・ビデオの配布も世界観を伝えきれていなかったようでござる・・・

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はっきり云って、世界観を伝えるのであれば商品にビデオをセットするなり、日本語訳のブクックレットを封入するするだけでもオリジナル玩具シリーズとしてアピールできるはずが、TVアニメ媒体に頼るバンダイ商品の負の部分が日本だけでなく米国でも失敗したシリーズのようでござるな?

拙者も、本シリーズは集める気は無く変形システムの研究用にワゴンセールより適当に救い出してきた商品なので「ロボウィール」の全貌・・・ 最終的に何処まで販売されたのか分らないでござる?

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しかし、たとえ世の中のニーズに合っていないミニカー×ロボット変形玩具といえど、マシンロボの同コンセプトであるウィナーロボのワンタッチ変形システムで変形させなかった設計思想と独自の感覚は大いに評価したいシリーズではあるでござる!

そう、バンダイとマテルの共同開発なだけにバンダイ色を出しすぎずに設計した玩具開発陣の意気込みだけは伝わるでござるよ。