「『これが医療生協!』発表会」、職員と組合員が共に学び合い確信とした
「①出資し、②利用して、③運営に参加する」、生活協同組合の基本である。当然なのだが、我が「岡山医療生活協同組合」の基本でもある。昨日は、その「医療生協」の全体学習会・「『これが医療生協!』発表会」が、開催され、私も学ばせてもらった。
今日、国民の健康や生活が破壊されている下で、「今、医療生協の出番」という声が広がっている。その「医療生協の良さ」に職員や組合員が確信を持って、仕事をしたり組合員活動を拡げようという趣旨での開催だ。「これぞ医療生協」との企画は、全国的なコンテストも開かれているとのことだ。
ところで、昨日は8例が報告された。我が医療生協は、総合病院である協立病院、東中央病院、そして4診療所のみならず、介護事業も旺盛に展開しており、組合員さんの医療・健康と福祉を守る努力を重ねている。その姿が詳しく報告され、どの報告にも感動した。
その報告の一つは、ある「ヘルパー・ステーション」の職員さんからの報告である。要介護度4の高齢者の方が、大腿骨骨折のため入院。神経性膀胱により、カテーテルを留置することとなったが、その方には知的障害のある娘さん一人という中で、とても無理と思われた「在宅生活」をどう保障したかの取り組みが報告された。そのため、担当医師や看護師、そしてヘルパーを始め10の職種の職員が集団として、在宅生活を送るための問題点を洗い出し、地域の力にも依拠して課題を一つ一つクリヤーして、既に2か月が経過したとのことだ。
また、「一人ぼっちにならない子育て ~ボランティアさんとの赤ちゃんマッサージの取り組み」が、「協立病院レディス病棟」の助産師さんから報告があった。「安心して子育てができるネットワークづくり」をめざして、毎月第一木曜日に、ボランティアの方々とともに「赤ちゃんマッサージ」に取り組んでおり、既に47回、延べ333組の親子と119名のボランティアさんが参加しているとのことだ。
この参加者は、協立病院で出産した親子は半数くらいで、他は小児外来やHP等を見ての参加とのことだ。この取り組みは、赤ちゃんマッサージと共に、茶話会が人気なのだそうだ。茶話会になると、その準備やお世話はボランティアさんの出番だ。お母さん達は、学びとともに、仲間づくりや息抜きの場として、楽しみに参加されているとのことだ。
医療従事者と地域の組合員・ボランティアが、協働で「保健医療活動」を展開している姿が、生き生きと報告され、感動した。こうした報告をするためには、大変な努力を必要としたことだろう。主催者、そして報告された方々に心からの敬意を表す次第だ。