「無欲の人-日本人は昔から憧れたタイプだけど、今はあまり聞かなくなったような気がする。金、地位、名誉、権力、名声、贅沢--資本主義の世の中の成功者が手に入れたい価値、目指すべき価値とはまったく無縁に生きた美しい人」(山田洋次監督) -は誰でしょう。
これは、山田洋次監督の朝日新聞連載エッセイ「夢をつくる」(7月13日掲載、31回)に書かれた文章。
そう、その人は笠智衆さん。今回のエッセイには、笠智衆さんに関わってのエピソードが書かれていて、楽しく読ませていただいた。
そして、そのエッセイの冒頭には、「『私は女の笠智衆になりたい』と吉永小百合さんが言ったことがあった。ひとかどの役者なら誰もが理解できる言葉なのだが」とも書かれている。
そのエッセイを読み、私の書棚にある笠智衆さんが日経新聞に連載した「私の履歴書」を本にまとめた『俳優になろうか』(1987年、日経新聞社刊)は購入したままなので、今回読んでみようと思う。。
と同時に、山田監督の連載は31回を迎えているので、連載が終わったら一冊の本として出版して欲しいと願う。
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