21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

野党は菅に乗れ!

2011-03-19 09:23:11 | 政治にモノ申す
 今頃になって、菅政権は危機管理内閣を持ち出してきた。今さら何を…である。

 危機管理内閣の発想はある意味正しい。むしろ、政治家が救国に心を一つにして困難に立ち向かうためには、妥当な選択だ。しかし、問題はそのプロセスだ。今、政権側が提案しているのは、明らかに不純な動機である。野党を内閣に入れることで、責任逃れをしようという稚拙な動機である。これでは、野党もヨシ!とはならんだろう。

 震災直後に、野党に呼び掛け、自分の首を差し出す覚悟で、万全な態勢で国家の危機を乗り越えるために、政治家の力を結集したいと呼びかけるなら、野党も断れなかったはずだ。とにかく、あまりにもやることが稚拙なのだ。

 野党もみずから持ちかけると言う手は考えなかったのだろうか。ここは菅の首をとるのではなく、ダメな菅を全力でサポートして危機を乗り越えるというスタンスを国民に見せるほうが、国民の支持につながるという計算は容易になる立つはずだが、なぜかおっとり刀である。

 ようするに、与党も野党も、あまりにも危機管理意識が乏しい上に、視野が狭すぎるのだ。

 今、政局を持ち出すのは適切ではないが、この震災こそ、与党にとっても、野党にとっても、国民の信頼回復を得る絶好の機会だったはずである。普段、支持率を気にする彼らが、肝心なときにこれでは、センスがあまりにもなさすぎる。

 しかし、事態は深刻なのである。ここは野党は、与党がそう出た以上、与党の期待に反してばんばん協力して、ダメ政権の鼻を証し、日本を救うしかないだろう。
 
コメント
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