民維合併で党名がネックになるなんて、両党の政治レベルが低いとしか言いようがない。
そもそも、政権交代が現実になった時点で、この国は2大政党時代に入ったことを政治家は自覚すべきだったのだ。かつて鳩山由紀夫が新民主を立ち上げる時政権交代可能な2大政党時代を理想に掲げたが、残念ながらその理想は今の野党の政治家に浸透しなかったようだ。
民主が落ちぶれたのはあくまでも政治の中身であって、有権者は党名など問題にしていないことをわかっていない。その結果が、世論調査に現れている。だいたい、民主党という名前は、アメリカの共和党、民主党に代表されるように、国際的にイデオロギー抜きのポピュラーな党名であり、維新だのみんなだのと性質が違うものだ。つまり、今の民主が自分たちが作ったという意識は思い上がりで、いわばハトかタカ、右か左の代名詞なのだ。だったら、素直に民主のまま自民と対峙することが自然の流れで、維新がごねたからといってあたふたする民主が大馬鹿なのだ。岡田代表自身がそこんところがまるでわかっていない。
おバカな政治家がなぜこんなに多いのか。その責任は鳩山にある。せっかくいいことを掲げたのに、周知徹底しなかったために、己の変質さだけが浮き彫りになり、せっかくの理想が形骸化してしまった。そのため、民主は政権を獲った経験が糞の役にも立たない、政策軽視のろくでもない政治家の集まりに成り下がってしまった。
自公から政権を奪うためにはあくまでも民主として政策の中身で勝負するしか、国民の信頼は得られないし、再び政権の座につくことなどありえない。解党的出直しは党名を変えるのではなく、政策を立て直し維新だけではなく自民党の議員も巻き込んで行うことが不可欠なのだ。小泉だろうが、河野だろうが、取り込めるものはどんどん取り込んで立て直すべきなのだ。
これからの時代は二大政党が政策の是々非々で離合集散を繰り返し、政権をやり取りすべきで、有権者も今は自民、今度は民主とその都度支持を選択することで、安定という嘘まみれの権力の独裁を許さず、緊張感のある政権による政治を目指すべきなのだ。
民主も維新も、党名論争などまったくもっておバカな愚の骨頂であることを自覚してほしいものだ。
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