tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

国連の役割に期待したい

2015年01月15日 21時28分24秒 | 国際政治
国連の役割に期待したい
 このところ、我々の考えも及ばないようなことが起こります。一片の風刺画のせいで、十数人の人間が死ぬといったことがあっていいものでしょうか。
 しかもそうした動きが、相争う当事者の間で、エスカレートするのではないと恐れるような状況も予測されたりしています。

 日本人には、こうした問題の理解は大変難しいように思われます。日本人は昔から「喧嘩両成敗」とか「負けるが勝ち」などという諺を聞きながら育ってきました。
 縄文の昔から、日本人は、争い事はあまり好きでなく、また不得手でもあったのではないでしょうか。

 そんな目で見ると、勿論、表現の自由も重要で、名誉を重んじることも大事ですが、そのために大勢の人が死ぬといったことは何とか避けたいと、そちらの方に思考の重点が行ってしまうように思います。

 こうした問題には、常に仲裁者が必要でしょう。国と国との争いの仲裁者として、第3国が役割を果たすこともありましょう。しかし本来そういう機能を持つシステムとして人間の知恵が作らせたのが国連ではないでしょうか。

 国連の機関であるユネスコの「憲章」の前文には「戦争は人の心の中で起こるものであるから、平和の砦は人の心の中に築かなければならない」という趣旨のことが書いてあります。これは戦争でもテロでも基本的には同じでしょう。

 こうした人類のより良い将来のための取り組みを担うのは、人類全体を「カバーしうる」唯一の組織「国連」を措いて他にはありません。

 今の国連については諸々の批判もあります。しかし人類が過去の紛争に懲りて、知恵を絞り、せっかく作りあげた国連です。世界人類のより良き将来のために、世界の国が改めて知恵を絞り、その本来の役割を果すようにしてほしいと思うや切です。