COP21とNGR
11月30日に始まったパリのCOP21の結果がどうなるか、世界が見守っているところでしょう。
CO₂排出の二大大国の中国、アメリカもある意味ではお尻に火がついているのではないでしょうか。どちらかというと斜に構えていたアメリカも干ばつや山火事、ハリケーンの異常発達などで実害が出てきていますし、中国でも旱魃・洪水、さらには大気汚染は都市住民に深刻な問題を引き起こしています。
報道によれば、途上国と先進国の意見調整が困難ということですが、やはりここは先進国が積極的な協力体制を取らなければならないのではないでしょうか。
標記の NGRは、私の造語で、国家の地球的責任(nation’s global responsibility)の略ですが、企業におけるCSR(企業の社会的責任)を国、地球レベルに広げたものです。
大企業ほどCSRを大事にしなければならないように、大国ほどNGRを尊重すべきではないかと考えています。
途上国は、技術や資本の蓄積が遅れているから途上国なのです。今の先進国も、かつては、環境無関心だった時代を通過してきているのです。
今その時代を通過中の国に「先進国のようにせよ」といっても無理でしょう。COP21で先進国・途上国の意見が分かれても、当然ではないでしょうか。
そこで、先進国のNGR、具体的には途上国援助が重要になるのです。先進国は「地球的責任」を果たさなければならないのでしょう。植民地時代は終わっても、先進国は途上国に、資源や労働力、その他もろもろの恩恵を受けていることは明らかです。
地球人類が平和の中で安定した生活向上を図っていくためには、かつてアンクタッドが積極的に活動したように、多様な形での先進国の途上国援助が必要なのです。
日本の場合を考えてみますと、日本のCO₂排出量は世界の5%にもなりません。日本が排出をゼロにしても地球環境の改善は知れています。
日本の役割は、環境技術と資金協力で世界に役立つことでしょう。そしてそのための技術開発のいわばマザー研究所として、国内の環境改善を徹底していくことでしょう。
日本はすでに年間1.3兆円の途上国支援を打ち出しました。日本では容易に可能な金額(経常黒字10兆円以上)でしょう。これは国民が働いて可能にしているものです。
日本国民の努力で、こうした地味でも本当に地球人類に役立つ貢献がつづけられればそれはNGRの視点からも素晴らしいことです。
世界から感謝される国でありたいと思っている日本人が多いからこそ可能になっていることではないでしょうか。
11月30日に始まったパリのCOP21の結果がどうなるか、世界が見守っているところでしょう。
CO₂排出の二大大国の中国、アメリカもある意味ではお尻に火がついているのではないでしょうか。どちらかというと斜に構えていたアメリカも干ばつや山火事、ハリケーンの異常発達などで実害が出てきていますし、中国でも旱魃・洪水、さらには大気汚染は都市住民に深刻な問題を引き起こしています。
報道によれば、途上国と先進国の意見調整が困難ということですが、やはりここは先進国が積極的な協力体制を取らなければならないのではないでしょうか。
標記の NGRは、私の造語で、国家の地球的責任(nation’s global responsibility)の略ですが、企業におけるCSR(企業の社会的責任)を国、地球レベルに広げたものです。
大企業ほどCSRを大事にしなければならないように、大国ほどNGRを尊重すべきではないかと考えています。
途上国は、技術や資本の蓄積が遅れているから途上国なのです。今の先進国も、かつては、環境無関心だった時代を通過してきているのです。
今その時代を通過中の国に「先進国のようにせよ」といっても無理でしょう。COP21で先進国・途上国の意見が分かれても、当然ではないでしょうか。
そこで、先進国のNGR、具体的には途上国援助が重要になるのです。先進国は「地球的責任」を果たさなければならないのでしょう。植民地時代は終わっても、先進国は途上国に、資源や労働力、その他もろもろの恩恵を受けていることは明らかです。
地球人類が平和の中で安定した生活向上を図っていくためには、かつてアンクタッドが積極的に活動したように、多様な形での先進国の途上国援助が必要なのです。
日本の場合を考えてみますと、日本のCO₂排出量は世界の5%にもなりません。日本が排出をゼロにしても地球環境の改善は知れています。
日本の役割は、環境技術と資金協力で世界に役立つことでしょう。そしてそのための技術開発のいわばマザー研究所として、国内の環境改善を徹底していくことでしょう。
日本はすでに年間1.3兆円の途上国支援を打ち出しました。日本では容易に可能な金額(経常黒字10兆円以上)でしょう。これは国民が働いて可能にしているものです。
日本国民の努力で、こうした地味でも本当に地球人類に役立つ貢献がつづけられればそれはNGRの視点からも素晴らしいことです。
世界から感謝される国でありたいと思っている日本人が多いからこそ可能になっていることではないでしょうか。