tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ホタル飼育の副産物

2016年12月10日 17時57分19秒 | 環境
ホタル飼育の副産物

 

 寒くなって来ていますが、我が家のヘイケ蛍の幼虫の生育状況は、現状、順調に進んでいるようです。
 今、幼虫にやっている餌はカワニナです。

ゲンジ蛍の餌はカワニナで、ヘイケの方はタニシという事になっていますが、へいけボタルはかなり雑食で、カワニナも大好きで、よく食べますし、スーパーから買ってきた冷凍シジミでも育ちます。

 我が家では、近所の川にカワニナがいるので、現状、それで飼育していますが、先ず餌のカワニナを飼育しなければならないわけで、発泡スチロールの箱に水をはってカワニナを飼います。そこでカワニナの餌が必要になります。カワニナの好きな餌は「白モクレンの枯葉」と先輩に教えてもらって、何枚も拾ってきて1枚ずつ順に入れてやります。

 10匹から20匹程度のカワニナがいるのですが1枚の葉は、数日でなくなります。しかしよく見ると、全部食べてしまったのではなく、葉脈の部分は食べないのです。我々が魚の骨を食べないようなものでしょう。

 それでピンセットでつまんで取り出してみると、見事の葉脈だけが食べ残されています。本当にきれいに葉の部分だけ食べられているのを見て、思い出したのは、戦中、戦後、物がない頃、この葉脈を赤や黄色や青く染めた「しおり(栞)」が女の子などの間ではやっていたことでした。

 当時、こんなに綺麗に葉脈だけ残して「しおり」にするのはどうやって作るのだろうと感心したことがありました。
 まさかタニシに食べさせて作ったのではないでしょうが、偶然にもそれと同じものが出来たので、正にびっくりです。

 絵具で色を付けてもいいのですが、先ずは写真を撮って、パソコン上で色をつけたの上の二枚です。色のついていないのは白い紙の上において、影と一緒に撮ってみたものです。

 こんな経験が出来たのも、カワニナのお蔭で、そのもとは蛍の飼育ですから、ホタル飼育の副産物です。お蔭様で、70年も前の綺麗な「しおり」に再会できたわけで、世の中、何がどこに繋がっているか解らないものだなどつくづく感じているところです。