tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ミャンマー問題、国連は今何をすべきか

2021年03月15日 14時27分37秒 | 文化社会
ミャンマー問題、国連は今何をすべきか
 過日、SNS時代の国連の役割について書きました。メディアは人類社会の様相を変えつつあります。

 突然、軍が民主主義のルールに反してクーデターを起こし、政権を強奪し、それに反対してデモをする民衆に銃口を向け多数の国民を殺傷するといったことが、今の世の中で起きることの異常さは、世界の多くの人々に想像を絶する悲劇と受け取られているでしょう。  
  
 ミャンマーは近代国家に脱皮しようとする国民のエネルギーによって、急速に近代化の努力の実現に向けて走ってきていました。海外からの投資も増え、経済成長のペースも徐々に改善し、海外で学ぶ人達も急増、遅れてきたアジアの国と言われながらも明日への期待をつなぐ国と見られてきた所ではなかったでしょうか。

 小数民族問題も、次第に平和裏に解決していくだろうと多くの人たちは思って、期待されていました。

 こうした、いわば正常な国の発展のプロセスが、突然国内の軍事力によって中断され、国民と軍が争う流血の国になったのです。

 もちろん、これは国内問題です。然し流血の惨事が常態になるような問題は、人類社会として看過はできないでしょう。世界の国の秩序を纏める立場にある国連には「国連人権理事会」もあるのです。

 事は明白に国連の出番です。人類社会が人権を尊重し、争いから経調へ進み、平和の中で豊かさと快適さを追求する社会への希求を明確にしてきた今日こそ、国連も脱皮する時ではないでしょうか。

 しかるに、第二次大戦の戦の戦勝国という旧態依然の国連後任理事会の中の2国は独裁主義の国です。もちろんこの2国、中国、ロシアも拒否権を持っていますから、常任理事会は機能不全です。

 第二次大戦にとらわれた常任理事会を改組するか、国連総会を権威ある人類社会最高の決議機関にすることで、真の意味での地球人類を代表する国連でなけば、その存在意義は極小になります。

 望むべくは、このミャンマーの問題を契機に、世界に国連のあるべき姿を問い、人類社会のよりよい将来への道を切り開く方向への努力をすべきではないでしょうか。その時は今、と思われるのですが、