科学技術開発後進国にならないために
先に日本はワクチン後進国になったことを見てきました。これはコロナ対策についていて見ていくいく中で気づかされたところです。
まず気になるのは、政府がハナから自主開発という考えを持っていないことでした。海外から購入する契約にしか関心がなかったようです。
所で、政府関係者の国会答弁などは、ほとんどが官僚が書いているという事は広く知られていますが、この度ニュースになった、官僚が僚が作ったであろう法案に数多くのミスがあったという事です。
官僚の質が急に落ちたとは考えにくいので、一般的な人事管理の理論を応用しますと、官僚がやる気をなくしているという事になりそうです。
企業では、こういう時は、トップのリーダーシップの欠如や人事政策の失敗であることが多いのですが、最近、官僚の人事を官邸が握っていると言われ、選ばれて出世した官僚の虚偽答弁や不行跡が国会でも年中取り上げられています。
やっぱり何かおかしいと感じる人も多いでしょう。どうも政府の人事管理の失敗のように見えてきます。
人間の仕事の仕方につきましては、マズローは欲求5段解説を書き、ハーツバーグは動機づけ理論を提唱しました。
人事管理の専門家の意見では、従業員がやる気を持っている場合と、やる気を失っている場合と比べれば、生産性に2~5倍の差が生まれるという説もあります。
さて、ここからが本題ですが、日本の科学技術開発はここ何年来韓国や中国に追い上げられています。どうもワクチンだけではないようです。
考えてみれば、「もんじゅ」の失敗から、原発メルトダウンの処理まで、エネルギー政策という最重要な分野でも、政策の方向がはっきりしません。また身近なマイナンバーカードに関わる行政のデジタル化でも、リーダーが本格的な利用についてどこまで本当に考えているのか解らないように思われることも少なくないようです。
更に統計を見ますと、日本の科学技術開発は、結構大きな金(米、中、EUに続いて4番目)を使っていますし、研究者の数も多い(中国、米国についで3番目)です。ただ、特徴的なのは科学技術開発への政府の投資が主要国に比べると少ないこと、そして最も目につくのは研究開発投資額がほとんど増えていないという事です。
最近10年間の研究開発費の伸び率(2007~2017)
中国 4.8倍
韓国 2.5倍
米国 1.4倍
日本 1.0倍
資料:」科学科学科学技術・+政策研究所
つまり、カネも人も注ぎ込んでいるのですが、政府の基本方針がはっきりしないので、研究機関も民間も何をやったらいいのか解らないこともあるでしょうか、その結果、研究開発の効率が悪くなっているという事のように感じられてなりません。
結局、コロナでも原発問題でも、後追いや後始末の方に金も人もかかって、結果的に効率は大変悪くなっているという事ではないでしょうか。
日本政府が、科学技術立国を改めて旗印に掲げ、時代を先取りするような明確な目標を打ち出し、人間もカネも生きて使われるような政策を明示し、後追いでなく前向きな科学技術開発のために、積極的に予算をつけ、研究機関や大学、企業などがその気になるようなリーダーシップを持てるかどうかがカギになるような気がしています。
そのためには、まず政府が、国民の声を十分に聴き、国民の願望が生きるような説得力と納得性のある基本方針を明示し、国民に明日の希望を与えることが必要なようです。
今の、アメリカ一辺倒の政府に、それだけの力量があるか、先ずは国民に気力だけでも見せてほしいものです。
先に日本はワクチン後進国になったことを見てきました。これはコロナ対策についていて見ていくいく中で気づかされたところです。
まず気になるのは、政府がハナから自主開発という考えを持っていないことでした。海外から購入する契約にしか関心がなかったようです。
所で、政府関係者の国会答弁などは、ほとんどが官僚が書いているという事は広く知られていますが、この度ニュースになった、官僚が僚が作ったであろう法案に数多くのミスがあったという事です。
官僚の質が急に落ちたとは考えにくいので、一般的な人事管理の理論を応用しますと、官僚がやる気をなくしているという事になりそうです。
企業では、こういう時は、トップのリーダーシップの欠如や人事政策の失敗であることが多いのですが、最近、官僚の人事を官邸が握っていると言われ、選ばれて出世した官僚の虚偽答弁や不行跡が国会でも年中取り上げられています。
やっぱり何かおかしいと感じる人も多いでしょう。どうも政府の人事管理の失敗のように見えてきます。
人間の仕事の仕方につきましては、マズローは欲求5段解説を書き、ハーツバーグは動機づけ理論を提唱しました。
人事管理の専門家の意見では、従業員がやる気を持っている場合と、やる気を失っている場合と比べれば、生産性に2~5倍の差が生まれるという説もあります。
さて、ここからが本題ですが、日本の科学技術開発はここ何年来韓国や中国に追い上げられています。どうもワクチンだけではないようです。
考えてみれば、「もんじゅ」の失敗から、原発メルトダウンの処理まで、エネルギー政策という最重要な分野でも、政策の方向がはっきりしません。また身近なマイナンバーカードに関わる行政のデジタル化でも、リーダーが本格的な利用についてどこまで本当に考えているのか解らないように思われることも少なくないようです。
更に統計を見ますと、日本の科学技術開発は、結構大きな金(米、中、EUに続いて4番目)を使っていますし、研究者の数も多い(中国、米国についで3番目)です。ただ、特徴的なのは科学技術開発への政府の投資が主要国に比べると少ないこと、そして最も目につくのは研究開発投資額がほとんど増えていないという事です。
最近10年間の研究開発費の伸び率(2007~2017)
中国 4.8倍
韓国 2.5倍
米国 1.4倍
日本 1.0倍
資料:」科学科学科学技術・+政策研究所
つまり、カネも人も注ぎ込んでいるのですが、政府の基本方針がはっきりしないので、研究機関も民間も何をやったらいいのか解らないこともあるでしょうか、その結果、研究開発の効率が悪くなっているという事のように感じられてなりません。
結局、コロナでも原発問題でも、後追いや後始末の方に金も人もかかって、結果的に効率は大変悪くなっているという事ではないでしょうか。
日本政府が、科学技術立国を改めて旗印に掲げ、時代を先取りするような明確な目標を打ち出し、人間もカネも生きて使われるような政策を明示し、後追いでなく前向きな科学技術開発のために、積極的に予算をつけ、研究機関や大学、企業などがその気になるようなリーダーシップを持てるかどうかがカギになるような気がしています。
そのためには、まず政府が、国民の声を十分に聴き、国民の願望が生きるような説得力と納得性のある基本方針を明示し、国民に明日の希望を与えることが必要なようです。
今の、アメリカ一辺倒の政府に、それだけの力量があるか、先ずは国民に気力だけでも見せてほしいものです。