tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

年末年始の行事と日本の食文化

2024年01月08日 15時48分42秒 | 文化社会

今日は成人式の月曜日です。祝日を月曜にもってくるハッピーマンデー制度で、成人の日が鏡開きより早く来ました。成人の日、海の日、敬老の日、スポーツの日の4祝日が月曜日になりました。3連休を楽しもうという趣旨でしょう。その結果、結構なことに、鏡餅が成人の日にも飾ってあります。

話が初めから横道にそれてしまいましたが、本題は年末年始の食べ物に関する行事です。年末年始の食べ物に関わる行事と言えば、

冬至にはカボチャを食べましょう

年の暮れには餅つきをしまし、鏡餅を飾りましょう

おせち料理も作りましょう

大晦日には年越しそばを食べましよう 

新年の三が日はお屠蘇(元旦)と雑煮で祝いましょう

おせち料理を食べてゆっくりしましょう

1月7日には七草粥を食べましょう

11日は鏡開き、鏡餅を割って食べましょう

日本の年中行事は健康を意識したものが多いようですが、この中で見ましても、冬至のカボチャは、冬になって野菜の摂取が少なくなるので黄緑色野菜の代表のようなかぼちゃでビタミンの補給を心がけます。餅をつくのは、正月はゆっくりと体も気分も休めるように保存食を用意し、神前にも備えます。おせちも日持ちの良い料理を纏めて作り保存の効く重箱に詰めるのです。

年越しそばは忙しい大晦日の夕食をファーストフードの蕎麦で済ますというのと同時に、江戸では白米食によるビタミンB1不足を補う意味もあったようです。

元旦の屠蘇は多様な薬草を含む健康願望の意味も大きく、1月7日の七草粥は、保存食の続いた正月の食事に新鮮な野草でビタミン補給と同時に、胃腸に優しい粥でという意味が大きいようです。

そんな伝統、年中行事、生活習慣があるので、欧米に比べて肥満が少なく、平均寿命が長く、高齢者の就業率も高くなっているのかもしれません。

ところで、鏡開きは神前に供えた鏡餅を神様のご加護とともに頂くのでしょうが、この頃になると、餅には青カビが出て来ます。この辺で食べないと、という知恵でしょうか、そこで落語を1つ。

昔の話ですが、林家木久扇が弟子だったころ師匠の林屋彦六に、カビの生えた餅のカビを削れと言われ、面倒くささについ愚痴が出て、「何でこんなにカビるんでしょうねぇ」と言ったら、師匠の彦六が一言「早く食わねえからだぁ」・・・。お後が宜しいようで、