前々回、2月28日には「全国一斉「納税ゼネスト」は如何?」と書きました。
総理以下5人の出席者が決まったことを受けて、自民党幹部である出席者が「政治倫理」そして人間としての倫理観をどのように理解しているのか聞いてみたいと思ったからです。
そして、昨日、今日と2日に亘る「政治倫理審査会」の模様を聞いたのですが、残念ながら100%落胆でした。
細かい内容はマスコミに報道されまあすからいちいち触れませんが、基本的な問題点を3つだけ挙げたいと思います。
権力の座に就くと時間がたつにつれて、権力を自分、あるいは自分達のために使うようになるようで、それが俗にいう「権力の腐敗」なのだと先日も書きましたが、自民党の中ではそれが確り進行していました。
具体的に言えば、特権階級である自分達のために、政治資金の収入・支出については国民に課される義務とは全く違ったルールを作り、それを便利に活用していたという事です。審査会のやり取りを聞いていて、呆れた3点とは、
- 裏金づくりのルールが何時、誰によってつくられたかを誰も知らない。
- その裏金についてのルールに従って収入の配分、支出の決定を誰がしているのか出席した幹部は誰も知らない。
- そのカネは全て「現金」で動いていている。(銀行預金は記録が残ります)
出席者は一様に国民に不信感を持たせたことは申し訳ないというのですが、同時に、私は潔白ですと口を揃えています。
質疑応答が続くうちに、だんだん善悪の判断がごちゃごちゃになって、出席者のこんな答弁がどんな現実認識の上の成り立っているのかなどいろいろ考えてしまいました。
口裏を合わせて嘘を言っているのか、いやそれともこれが本音なのかと思ったり、テレビを見ているうちに気持ちが悪くなって、自民党というのは巨大な脱税組織で、政倫審の出席者は操り人形、裏にDeep State ならぬDeep Party があるのではないかといった妄想に駆られそうになりました。
今、書いていても気持ちが悪くなり、精神安定の危険も感じますのでもうやめます。