米原万里さんの「言葉を育てる 米原万里対談集」を読んだ。
彼女はロシア語通訳者から作家になり、2006年に亡くなっている。彼女のお父さんは米原昶さん 私が若いころは共産党の国会議員として活躍しておられた。(キリスト者の私の父はなぜか共産党の『赤旗』を購読していましたね。他の新聞は『キリスト新聞』『神戸新聞』『朝日新聞』『税のしおり』(ではなかった 税のしるべ だ)『商工新聞』et etera…ここまで書いていて気付きました。私が本を買い込む癖があるのは父親の影響だ!)彼女のおじいさんは戦前の貴族院議員、鳥取の大財閥です。
2度目を読んだのですが、通訳に関して面白いところがありました。
「全部訳そうとするからできないんだ。わかるところだけ訳していけばいいんだよ…すべてを訳そうとしてはいけない。あまり字面にこだわリ過ぎると、いったい何を言おうとしているのかが逆に伝わらないからです。伝え継げ紀伊身を捕まえる。つまり理解することが必要なのです。」
通訳は「その場に行けばいいだけじゃなくて、勉強する時間が必要なんです。」「通訳者は意味を伝えるところまで責任を持っている。」
さらに言っています。「みんなを代表して聞き、話し手を代表して話し、そして少し離れた自分がいる」
まあ、これだけでは分からないと思うので一度読んでみてください。