5月に広島女学院大学で開かれた 法廷通訳研修会の際に、通訳形式が話題になった。
通訳の形式にはWIKIPEDIAによると
通訳の形式 [編集]
通訳は、その方式や形態によって逐次通訳、同時通訳、ウィスパリング通訳など数種類に区分される。以下にその一般的な区分を示す。
逐次通訳 (consecutive interpreting) [編集]
話者の話を数十秒~数分ごとに区切って、順次通訳していく方式であり、一般に通訳技術の基礎とされる。話者が話している途中、通訳者は通常記憶を保持するためにノートを取り、話が完了してから通訳を始める。そのため、後述の同時通訳と比べてほぼ2倍の時間がかかってしまうが、訳の正確性が高まるため需要は多い。
同時通訳 (simultaneous interpreting) [編集]
同時通訳は、話者の話を聞くとほぼ同時に訳出を行う形態であり、通訳の中でもいわゆる花形的な形式である。通例通訳者は、ブースと呼ばれる会場の一角に設置された小部屋に入り、その中で作業を行う事になる。通訳者の音声はブース内のマイクを通して聴衆のイヤフォンに届けられる。同時通訳作業は非常に重い負荷を通訳者に要求するため、2人ないしは3人が同時にブースに入り15分程度の間隔で交代する。時にはブース内の控えの通訳者が、単語の提供など訳出の協力もする。多言語間通訳が行われる国際会議で特に多用されるが、多言語地域であるヨーロッパでは通訳の需要のほとんどが同時通訳である。
ウィスパリング通訳 (whispered interpreting) [編集]
方式的には同時通訳と同一であるが、通訳者はブース内ではなく、通訳を必要とする人間の近くに位置して聞き手にささやく程度の声で通訳をしていく。自らの声やその他の音が障害となるため、正確な通訳を長時間行う事は非常に難しいとされる。高価な通訳設備の用意が必要ないため、企業内の会議などで使用される事が多い。
などがあるが、同時通訳と逐次通訳とを比べてみると、正確性は逐次通訳が勝るらしい。また、通訳の困難性も同時通訳よりはむしろ逐次通訳のほうが難しいのだそうだ。
以前から 甲南大学の渡辺先生は 「正確性を期すためには 手話通訳も逐次通訳の方法を考えるべきではないか」と再々指摘されてきた。
私は、視覚言語を記録して再表出することが無理だから と 考えていたのだが、先日の研修会では少なくとも通訳メモがとても役に立つこと、大事なことを実感することができた。
で、終わった後の話し合いでは、手話通訳における逐次通訳の可能性と効果を研究してはどうかとの意見が出された。
これまで手話通訳について その言語的等価性や逐次通訳について語られたことはあまりない。あまりないままに手話通訳は同時通訳が基本と思われている。
(実はずいぶん前に徳田さんなどが書いているが)
話されたことをきちんと相手に伝える、ことを考えた時に手話通訳における逐次通訳の可能性とその効果についての研究と評価がきちんとなされないといけないのではないかと思っている。